web-201811-鼓童

「太鼓の持つかっこよさを新しい音楽に」太鼓芸能集団 鼓童

2018年11月から新作公演「巡-MEGURU-」の全国ツアーを開始する太鼓芸能集団「鼓童」。
「伝統的な芸能音楽」と「新しい挑戦」は、どのように共存しているのだろうか。
今作で初演出を手掛ける住吉佑太さんと、演者の山脇千栄さんにお話をうかがった。

太鼓の音は「魂の震え」

――おふたりの考える太鼓の魅力とは?

住吉佑太さん(以下、住)「数ある楽器の中で、『叩く』というのは、一番初めにできた楽器の姿なんじゃないかと思うんです。太鼓を叩くときは、強い感情がそこにあるんですよね。生きていかなくてはいけない本能というか、そういった魂の震えみたいなものを、太鼓と向き合っているとすごく感じます」

山脇千栄さん(以下、山)「太鼓は、誰が打っても絶対に音が出ます。しかもその音は正解も不正解もなくて、いうなれば全部正解なんです。楽しい音も悲しい音も、自分の好きな気持ちでバチをぶつけられます。すごく率直で単純で、分かりやすいんですね。自分を存分に表現できる楽器だなと思っています」

「音を聞けば誰が叩いているのか分かりますし、その人が怒っていたり落ち込んだりしていても分かります。拡声器と一緒で、太鼓は自分が映し出される鏡のような楽器ですね」

――ステージの前に気をつけていることはありますか?

「私は、太鼓に自分の感情を乗せすぎると、どんどんブレていくので、一番いい音を出せるように自分をニュートラルな状態に保つことを意識します。そのためには練習ももちろんですが、太鼓のセッティングなど準備の段階から気になるところをすべてクリアにしてから臨むよう心がけています」

「自分の内面が音になって発信されていくわけですから、僕たちの中にあるものが常にクリーンで、常に自分の中心にいて、バイブレーションが高まっていないと、人には伝わらないんです。舞台に立つときは、自分の中がワクワクしている、クリエイティブな状態でいるということも心がけています」

――香川県出身の幼なじみだというおふたり。太鼓を始めたきっかけ、鼓童に入ったきっかけを教えてください。

「僕と山脇は、地元の太鼓グループで小学生のときから一緒だったんです。僕は、交流学校公演で鼓童が僕たちの地域に来てくれたのを観て憧れて、18歳で鼓童の本拠地である佐渡に渡りました」

「私も小学生のときに同じ公演を観まして、そのときには鼓童に入ろうとは思わず、看護学校に進みました。そのうちに1つ年上の住吉が鼓童のプレイヤーになって、鼓童の公演も何回か観ているうちに、太鼓を自分の職業にして住吉と同じ舞台に立ってみたいという気持ちが高まって、看護学校を卒業してすぐに佐渡に渡って鼓童に入りました」

「入団した年数は5~6年違うんです。まさか彼女が鼓童に来るとは思っていませんでしたね。山脇は子供のころから舞台映えして、派手な太鼓を打つんです。その印象は今も変わっていません」

アユハ2018年11月号表紙_三玉さん修正
続きは本誌へ
記事DATA

鼓童「巡 -MEGURU-」 

全国ツアースケジュール

■三豊市文化会館マリンウェーブ(11/3)■松山市総合コミュニティセンター 文化ホール(11/4)■高知市文化プラザ かるぽーと(11/7)■アステールプラザ 大ホール(11/9)■菊川アブニール(11/10)■倉敷市芸文館(11/13)■鳥取市民会館(11/15)■シンフォニア岩国(11/17)■森ノ宮ピロティホール(11/21~22)■滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール 中ホール(11/23~24)■刈谷市総合文化センター(11/27)■多治見市文化会館(バロー文化ホール)(11/28)■新潟県民会館(11/30)■長野市芸術館(12/1)■船橋市民文化ホール(12/7)■茅ケ崎市民文化会館(12/8)■熊谷文化創造館 さくらめいと(12/9)■神奈川県民ホール(12/11)■調布市グリーンホール(12/15)■福生市民会館 大ホール(もくせいホール)(12/16)■文京シビックホール 大ホール(12/19~23)

鼓童 ☎0259-86-3630

公式サイト