人間関係のお悩みQ&A 心・感情 編

自分ではなかなか思うようにコントロールできない感情の統御や心の葛藤。これまでさまざまなお悩みを解決に導いてきた幸福の科学の講師が、「心と感情」に関する悩みに答えます。

お悩み1 自分の意見が言えない

“よく思われたい”心が働き、相手のミスを注意することがなかなかできません。感情を出したり意見を言うことも苦手で、すごく疲れてしまいます。(事務 パート 50代)

答え 相手を尊重し、謙虚さを持って話をしてみましょう。

人間心としては、相手のミスを指摘していやな雰囲気はつくりたくないものです。女性は、どうしても「感情」を中心に考えてしまいますが、女性同士の場合、感情の部分でこじれてしまうと、人間関係の修復が難しくなります。相手との信頼関係が築けていないうちに感情的に注意をすると、相手も感情的に反応し、こちらの伝えたいことが伝わらない可能性があります。
まずは、「いつもこういう仕事をされているのは、本当に立派だと思います。助かっています」と、相手を尊重し、よい点を認めた上で、「あの仕事ですが、○○なので、こうした方がいいと思います。私も以前同じようなことがありまして……」というように、「私も完全ではないけれど、経験上、気づいたことをお伝えします」という謙虚さを添えて話をされてみてはいかがでしょうか。
相手が年下の場合は、包み込むようなやさしい心で導いてあげられるよう、努力してみてください。女性特有の母性を活かし、包容力を持って接して、ご自身の器を広げていきましょう。そうすると、仕事や人間関係が発展し、今までにない喜びを味わえると思います。

お悩み2 嫉妬心が出る自分に自己嫌悪

同僚や部下の成果に嫉妬心が出て、心から祝福できません。嫉妬されるのも嫌で、目立つことを避けてしまいます。そんな自分が嫌で落ち込みます。(保険関係 パート 40 代)

答え 思いや言葉は、相手の心にも自分の心にも届きます。

祝福できない、目立つことを避けたいというのは、「調和」を重んじる日本人女性特有の考え方でもあります。日本社会では、他の人と違う目立つことをする人や、他の人より突出している人が出てくると、みんなと同じレベルまで引きずり落とし、調和を保とうとする“空気”が働くことがあります。
嫉妬心の対処法としては、「祝福の心」があります。はじめは、「おめでとうございます」「よかったですね」と相手に直接言うのは、抵抗があるかもしれません。そういうときは、まず心の中で言ってみることからはじめてください。あるいは、その方がいない場所、あなたのご自宅などで、声に出して言っていただいてもいいと思います。思いや言魂は仕事をしますので、必ず相手の心に届いていきますし、あなた自身も自分が発する言葉に心が牽引されていきます。祝福も習慣化していけば、あなたの心があなたの言葉に導かれて、徐々に自然に祝福ができる人になれると思います。祝福の心は、天国に通じる心です。祝福の心が出てきたら、「成長したな、少し器が大きくなったかも」という幸福感も出てくると思います。

お悩み3 同僚に見下されている気がする

年齢や家族構成も近い同僚と、仲良くできていると思いますが、どうしても言葉や態度の端々から、“見下されている”ように感じてしまいます。根拠もなくそう感じる自分が嫌になります。(飲食店 パート 30 代)

答え 本当の幸福は、人との比較からは生まれません。

「見下されているな」「馬鹿にされているな」と感じると、辛いですよね。
根拠がないといっても、なんとなく思いは伝わるものです。それを感じてしまうということは、あなたにそれを感じる劣等感があるということかと思います。ただ、このように人を見下す人は、あまり心が豊かな人とはいえません。目に見える生活レベルや地位、収入だけで人を見るような人は、逆に「気の毒な人だな。自分はそんな人になるまい」と思ってください。そして、「あなたにとっての本当の幸福とは何か」を考えていただきたいと思います。

本当の幸福は、人との比較や人に羨ましがられる生活ではないはずです。どのような環境であったとしても、自分にとっての幸福を花開かせることは可能だと思います。世の中には、金銭的に豊かでも夫婦仲が冷えていて孤独な人もいますし、お金がなくても夫婦円満で幸福な人たちもいます。子供ができなくて悩んでいる人がいれば、子供が不良になって困っている親もいます。このように、人の幸不幸は見た目だけではわからないものです。ですから、「人との比較における幸福」ではなく、あなた自身が幸福になり、幸福を心から実感できるようになれば、人の目が気になったり、何か言われたり思われたりしても心が揺れなくなると思います。
そして、あなたは、成功すればするほど、立派になればなるほど、人を見下すのではなく、人に幸福を分け与える人となり幸福を広げていっていただきたいと思います。人の喜びを自分の喜びとするなかに、幸福も広がっていくことと思います。

スピリチュアルな背景

対人関係の葛藤は前世からの影響も?

欧米をはじめ日本でも、「退行催眠によって前世を探り出す」ことが比較的ポピュラーに行われています。今、抱えている問題を「なぜ抱えているのか」が、前世まで戻ってみるとよくわかることがあるようです。例えば今、葛藤のある人とは、前世でもうまくいかなかったことがあって、その課題を今回の人生まで持ち越していることも。問題と向き合い、相手との関係をやり直すことが、前世からのカルマの解消につながるでしょう。

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