web-201809-里村さん

「THE FACT」里村英一さん「『ハラスメント全体主義』には 注意が必要です。

マスコミが報道しない「事実」を伝える幸福の科学のネット番組「THE FACT」のメインキャスターで、芸能・マスコミに詳しい里村英一さんに、最近のセクハラ関連ニュースについて聞きました。

上下関係を利用した嫌がらせは言語道断

――ハリウッドの#МeTоо運動についてどう見ていますか。

 プロデューサーと役者という立場だと、どうしても使う側であるプロデューサーの力が強いのですが、そうした上下関係を利用して性的な嫌がらせをするというのは、これはもう言語道断です。

 今回驚いたのは、個人の人権感覚が進んでいるアメリカでもそういうことがあったということです。日本では、同調圧力の“空気”があって発言できないと言われますが、アメリカでもそうだったというのは意外でした。苦しい思いをしていた人たちが救われるきっかけになったという点で、大きな意味があったと思います。

 自分の名前も顔も出して告発するというのがアメリカらしいですよね。ただ、日本も最近ちょっと変わってきました。意に沿わないことに関してはタレントや役者さんがきちんと発言するようになってきています。ハリウッドで#МeTоо運動が起きる前に日本でもそういう動きがありましたから、状況は変わりつつあると言えるでしょう。

セクハラ告発運動が広がった理由

――#МeTоо運動はなぜこんなに広がったのでしょうか。

 ポジティブな面としては、女性が不利益を被っていたケースが多くて、それに対して声を上げるチャンスだったという点があると思います。ただ、ネガティブな面では、被害を受けていない人も一緒になって、左翼運動的に広がったところがあります。

 こういうことは形を変えて何度も起きています。日本では、「格差是正」「ブラック企業」という言葉を錦の御旗にして、自分たちが被害者だと強調することで相手を攻撃するやり方です。

 重ねて言いますが、ハリウッドでも日本の芸能界でも、被害を受けている方は実際にいらっしゃいます。そういう人たちが救済を求めるのは当然のことです。しかしそれに乗っかる形で自分たちの主義主張を広げようとする人が出てくるというのも、よくあるパターンなんですね。実際、日本で#MeTооと掲げて行動した女性の議員さんたちを見ると、野党の左翼系の方たちが多かった。

――両面があるのですね。

 そうですね。ですから、「壊していく」という方向に行き過ぎないように気をつけなければいけません。左翼運動の特徴は、今の社会のあり方や、共同体、家族などを壊していくことです。強者と弱者、上と下、富める者と貧しい者。そういう図式を大義名分にして、秩序を壊していく。これはマルクスの共産主義革命と共通しています。

財務省のセクハラ問題は#МeTооと“別もの”

――日本では今年、財務省の福田淳一事務次官がセクハラ問題で辞任しました。

 福田氏の言動自体には、まったく擁護すべきものはないですね。言葉はひどいし、品性がないと言われても仕方ないと思います。

 一方で、告発した女性記者さんは、複数回、福田氏に接触している。他の記者がつかんでいない情報をつかむチャンスだと思って接触しているわけです。

 もちろん、それを利用して何をやってもいいわけではないですし、女性記者さんが救済を求めたことも本当だと思います。ただ、取材行動の中で出てきた言葉をピックアップして、しかも自分の媒体ではなく、週刊誌にそのネタと音声を渡したわけです。記者の行動として100%正しかったと言えるかどうか、疑問は残ります。

 やはりあれは、森友加計問題で、安倍首相と麻生財務相を追及する中で起きたことではないかと思います。特に森友問題は、今年になって再燃しました。もとは財務省の近畿財務局の問題でしたから、「財務省がまたやった」となれば強く追及できます。

――単純なセクハラ事件ではないということですか。

 そうです。福田氏は今までもずっとあんなふうにやってきたんでしょう。告発された音声を聞くと、まったく無防備に話していますから、多くの人にやってきたけれど、今まで問題化しなかった。あの調子で記者と接して、福田氏からの情報で出世した人たちもいたのではないでしょうか。#МeTоо運動とは少し違って、政治的闘争の流れの中で起きたものと見るべきでしょう。

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里村英一 

宗教法人幸福の科学専務理事(広報・マーケティング企画担当)。1991年より幸福の科学に奉職。『ザ・リバティ』編集長、幸福の科学広報局長などを歴任。大川総裁の霊言の質問者として何度も霊人と対話する。

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