web-201803-大浦さん

(試し読み)<Interview>俳優 大浦龍宇一さん「親子で同じ方向を見て 進んでいきたいと思っています。」

シングルファーザーとして、中学生のひとり息子を育てながら俳優として活躍する大浦龍宇一さん。父としての育児の心がけや息子への思いなどについてうかがいました。

シングルになって生まれた〝読書の習慣〟

息子の主之和(すのわ)を引き取り、シングルファーザーとしての生活を始めてもう7年になります。最初のころを振り返ると、不安というよりも「やったことのないことばかりだけど、とにかくやるしかない」という気持ちでしたね。仕事に行っている間、子供を見てくれる方や、現場に連れてくることを許してくださる方など、たくさんの助けがあって今の自分があります。小学校2年生だった主之和は中学校2年生になり、〝思春期突入〟でいろいろなことがありましたが、親子で「山越え、谷越え」の思いでここまでやってきました。

7年前と比べて特に大きく変わったことは、本を読むようになったことですかね。子供がまだ小さいころ、人と会って話す時間がどうしても少なくなってしまい、育児をしながら楽しむ方法として思いついたのが読書でした。空いた時間を〝本と会話する時間〟にしようと思い、いろいろなジャンルを読んで勉強するようになったんです。哲学やビジネスなど、本から大事なことを教えてもらいました。

「愛するということは同じ方向を見つめること」

1月には7年ぶりの舞台に出演し、『星の王子さま』の作者サン=テグジュペリを演じたので、彼の作品や関連本をたくさん読みましたね。「愛するということは、互いに見つめ合うことではなく、ともに同じ方向を見つめることだ」という彼の有名な言葉がありますが、恋愛にしても親子関係にしても、まさにこの通りだと思うんです。

最初のころは、「自分と同じような失敗をしないように」という思いで、子供に口を出しすぎていました。でも押しつけるとぶつかり合いますよね。〝親と子〟という立場でいうと僕のほうが年上だし、育てるという視点から上からの目線になってしまいますけど、もしかしたら違うのかもしれないと思ったんです。世代も立場も違うから、見つめ合おうとしても、分かり合えるところもそうでないところもある。だったら、親子で同じ方向を見て進んでいくほうがいいんじゃないかなって。

それに、どちらかと言うと僕より息子のほうが大人ですよ。うちの近所には、いつ見ても人が入っていないボロボロの中華屋さんがあるんですが、その前を通ったとき、つい「この店、なんで潰れないんだろう」とぽろっと言ってしまったんです。そうしたら「食べてもいないのに、そんなこと言うな」と怒られちゃって。「こんなことも言えるんだ!」と驚きましたが、まったくその通りです(笑)。学び合うのは、何でもお互い様。僕自身、〝自分も学生〟だと思って毎日試行錯誤しているところです。
……

本誌には他にも以下のような内容が掲載されています。
・男としてできる子育てを
・人と人の間に生まれる〝愛〟を大切にしてほしい
・「みんなも幸せ、私も幸せ」そんな親子を目指して
・大浦龍宇一さん×主之和くん 親子Q&A
 


 

Information

舞台「ヒット撃つまで僕たちは死ねない」

20代の女性たちによる舞台クリエイター集団「J-journey」が企画し、クラウドファンディングで開催を実現させた舞台に大浦龍宇一さんが主演。未来の世界で起こる、人間と人工知能(AI)を巡る物語が幕を開ける。
日時:3月14日(水)~18日(日)
会場:中野ザ・ポケット
詳細は公式HP【hitutsumade.info】にて
 


 
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