息子との親子関係を改善するには?

この春、高校を卒業した次男が、就職のため東京でひとり暮らしを始めました。しかし、メールを送っても電話をしても、2カ月以上、連絡が取れない状況です。次男は活発なタイプの長男とは違い、大人しいのですがプライドは高く、何でも自分で決める自立心の強いタイプです。さらに中学校からの反抗期がまだ続いているようで、いまだにぎこちない関係のままです。仕事には行っているようですが、最近、息子が私の夢のなかで「仕事がつらい…」と泣いている夢を見たため、心配しています。次男と連絡がついたら、どのように接したらいいでしょうか。(46歳・女性・主婦)


子供は巣立っていくもの “あきらめ”も大切

息子さんと連絡が取れず、心配で気が休まらない日々が続いているご心中、お察しいたします。
これまで多くの青年学生と接してきましたが、彼らの話を聞いてみると、自分からはご両親にあまり連絡を取らないそうです。かといって感謝していないわけではなく、大事な存在であり、何かあったときの“心の支え”として捉えているといいます。
お母様としては寂しいかもしれませんが、子供は自立して巣立っていき、やがては手が届かなくなるものです。仏教的にいえば“諸行無常”であり、ある種の“あきらめ”の気持ちも大切かもしれません。

 

子供を信じて、密かに祈る

そうはいっても大切なお子さんですので、言葉で伝えてもうまくいかなかったり、連絡がなかなか取れなかったりしたときは、心配や不安になるものです。
しかし、マイナスの思いをお子さんに送り続けてしまうと、目には見えませんが相手を“縛ってしまう”のです。すると息子さんはそれを感じ取り、「重いな……」と思ったり、少し距離を取りたくなったりすることも。離れていても思いは通じています。時には心を方向転換し、密かに祈り、応援する気持ちを送ってあげることが大事だと思います。
人はこの世に生まれる前に、自ら人生計画を立ててくるといいます。ですから息子さんも、たとえ人生において挫折や失敗をしたとしても、それを糧としてまた立ち上がっていく力を絶対に持っていらっしゃいます。さらに息子さんは、自立心が強いタイプということなので、それだけ生きていく力が強いということではないでしょうか。
お母さんが本気で信じ切る思いを向けてくれたら、必ず心の世界で息子さんに伝わり、“縁の下の力持ち”となって、息子さんを勇気づけるエネルギーになるでしょう。

 

反抗期は成長の証

中学生時代の反抗期から、ぎこちない関係が続いているとのことですが、これを機に息子さんの幼いころから今までを振り返り、良いところを紙に書き出してみてはいかがでしょうか。
お母様に何も話してくれなかったことや、心ない暴言を思い出したとしても、それは「自立の時期で、成長しようとしていたんだ」と考え、当時受け止められなかった反抗期を、今、心で受け止め、息子さんの成長を喜んであげましょう。
心の世界とは不思議なもので、現在の心境が変われば、過去や未来さえも塗り変えられるのです。

 

“短い愛の言葉”を

男の子は、さりげない母親の行為や励ましの言葉に勇気付けられるといいます。息子さんと連絡が通じたときには、「心配していたのよ」など、いろいろと言いたくなるかと思いますが、そこをぐっとこらえて、「私はいつでも味方だからね」「あなたはこういう良いところが昔からあったわね」など、“短い愛の言葉”をかけてあげましょう。
自立した大人同士として、語り合える日は絶対にやってきます。そんな未来を夢見て、社会人として巣立った息子さんを応援し、見守って差し上げてください。

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『人生の迷いに対処する法』

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「『子供にも、いずれ自立・独立のときが来るのだ』ということも知らなければいけません」――。本書の第4章には、親子の付き合い方に関する、親の心構えが説かれています。

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記事DATA

濵田希 Nozomi Hamada

HSU(ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ)宗教指導研修局 局長

1982年、山形県生まれ。2005年より幸福の科学に奉職。仏法真理塾「サクセスNo.1」、人事局、幸福の科学ヤング・ブッダ渋谷精舎館長などを歴任し、2015年より現職。