【子育て110番】子どもはみんな「光の子!」一人ひとりの天性の力を発揮させてあげるために、親ができること

天才と呼ばれる人々

自分の人生を、人類と人類の理想に捧げて生きた人たちがいます。

1日は24時間、1年は365日、与えられた時間はほかの人々と同じ。しかし、その人生の時間の大半を費やし、無私無欲な情熱と惜しみない努力で、自らの天性の力を開花させ、人類の発展や幸福に貢献するという偉業を成し遂げた人たちがいます。

人生の喜びも悲しみも、非常な苦難困難も、すべてを智慧と力に変えて、素晴らしいものを創造し続ける人たち。それが、天才と呼ばれる人々です。

数学や物理学の天才、音楽や芸術や文学の天才、天才的企業家、天才アスリート、天才棋士などなど、天才たちは実に様々な分野でその力を発揮し、この地球を美しく豊かに彩ります。

「あなたは天才ですか?」と彼らに尋ねると、みな一様に「いいえ、すべて努力です」と答えます。おそらく、偉業を成し遂げるまでに注がれた莫大な時間と情熱の前には、自分に天分があるかないかなど、大した意味はないのでしょう。彼らがいつも考えているのは、「自分が天才かどうか」「自分にできるかどうか」ではなく、「どうすればできるのか」ということ。あるいは、「もっと究極の理想に近づきたい」という強い願いなのです。

 

天才性を花開かせる教育とは?

岡潔やエジソン、ピカソ、カントなど、様々な分野の天才の研究をすると、ある共通項に気づきます。それは、幼いころから「真・善・美」に対する情操が極めて鋭いということ。偽りや悪や醜さではなく、真・善・美という人類普遍の尊い価値に心惹かれ、確信に満ちて、驚くべき速さで理想に向かって自分を成長させます。言いかえれば、神様のように心が美しい、ということです。本当に心が美しい人は、欲望や悪に振り回されることなく、迷い少なく理想を追いかけられるようです。

もし、わが子を天才に育てたいと願うなら、特殊な才能開発に時間を注ぐよりも、まず第一に、天性開花の土壌となる美しい心、真・善・美に純粋に憧れるような情操を育んであげればよいのではないでしょうか。そこから何の花が咲くかは、本人の魂が知っています。だから――

魂が善なることを信じてあげましょう。
期待をかけてあげましょう。
いいところをたくさん見つけて、うんと褒めてあげましょう。
春のようなあたたかいまなざしと、明るい言葉を注いであげましょう。
未来は明るいと教えてあげましょう。
人間は、才能より努力だと、教えてあげましょう。
時間を大切にすることと、考えることの偉大さを、教えてあげましょう。
社会や人類に貢献することの大切さを、教えてあげましょう。
真実、善、美、愛、智慧、神、信仰といった、目に見えないものの尊い価値を、教えてあげましょう。

これこそが、天才教育だと私は思います。親御さんが、言葉と行動で、また自分の人生の後ろ姿で、こうしたことを教えてあげれば、お子さんは天性の力を存分に発揮して、たくましく力強く成長するでしょう。やがて世の中を明るく照らす光となって、人々を愛し、人々から愛される人生を送っていくことでしょう。

Illustration by Mika Kameo

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記事DATA

奥田敬子 Keiko Okuda

早稲田大学第一文学部哲学科卒業。現在、幼児教室エンゼルプランVで1~6歳の幼児を指導。毎クラス15分間の親向け「天使をはぐくむ子育て教室」が好評。一男一女の母。