「京友禅」の伝統の技と美しさを現代に伝える 池内友禅

「京友禅」は、四季折々の風景や自然をモチーフとした繊細な図柄や、柔らかい色遣い、金糸や金箔を使った装飾などが特徴。

江戸時代から続く日本の伝統工芸「友禅染」。「池内友禅」は、この道50年以上の友禅作家・池内路一(みちかず)さんと、息子の真広さんが京都・嵐山に開いている工房で、手描き友禅による着物などの制作を行っています。
工房では、個人のオーダーを受けて制作する〝あつらえ〞が中心。お客様が一番きれいに見えるような色や柄、形な
どを丁寧に選び、「その方の品性や、本来の美しさをより引き出せるように」とこだわってつくる着物は、多くのお客様の感動を呼んでいます。
数年前からは、友禅染の技術を応用し、財布なども手掛けるように。普段使いにも、贈り物にもおすすめの逸品です。

作品の完成までには20以上の工程があり、通常は職人による分業が多い。しかし、池内友禅ではほぼすべての工程を一人で行い、お客様への思いを込めて仕上げていくという。
作業を効率化するための型染めやインクジェットプリントが現代の主流だが、工房では昔ながらの「手描き」による技法を続けている。
息子の真広さんが手掛ける財布やフラグメントケース。友禅染の技術を使うことで、鮮やかで美しい色合いに。工房内のギャラリースペースやオンラインショップで購入可。

池内友禅

【住所】京都府京都市右京区嵯峨五島町37
【営業時間】10:00~18:00
※ギャラリースペースは、土日と一部祝日のみオープン。
【電話】075-882-9768

(「Are You Happy?」2025年4月号 Happy Choice)

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