日本の歴史認識を揺るがす子供たちの「教科書問題」 幸福実現党・釈量子党首 連載vol.18

子供にとって最も身近な本――。それは絵本でもマンガでもなく、学校の教科書です。その教科書に、もし間違った歴史が書かれていたら……。「しっかり勉強しなさい」というお母さんの言葉で、子供が歪(ゆが)んだ歴史観を持ったまま育ってしまうことになりかねません。

今年は、4年に1度の中学校教科書の採択(さい たく)の年。すでに4月には教科書検定の結果が公表され、6月には各市町村で「教科書展示会」が開かれます。その際、アンケートで市民の意見が集められますが、それらを受けて8月に各地の教育委員会で採択教科書が決定されるのです。

そこでぜひ注目していただきたいのが、子供たちがその教科書を読んで、日本を愛するようになるのか、否か。

教科書を巡る問題は、70年前に遡(さかのぼ)ります。当時、GHQ(連合国占領軍)によって、教科書から「国家」や「神国」といった言葉、神話や英雄に関する記述が削除されました。さらに日教組(日本教職員組合)は、マルクス史観を日本の教育全体に浸透させていったのです。

長年、教科書問題に取り組んできた「川崎から日本の未来を考える会」の牧浩美氏は、「1996年からすべての中学校歴史教科書に『慰安婦(い あん ふ)問題』が掲載されていましたが、今回採択を受ける(来年度から使われる)教科書ではほとんどなくなり、思春期の子に教えるべきものではないという、ごく普通の親の感覚がようやく教科書に反映されるようになって歓迎したい」と語ります。

一方、尖閣(せん かく)諸島をかかえる石垣市で数年前に「正しい歴史教科書を推薦する父母の会」を立ち上げた友寄永三石垣市議は、「今回、どの教科書も育鵬(いく ほう)社の教科書のように『尖閣は日本の領土』という記載がなされたので、これ以上はいいのではという声もあります。しかしその他の教科書を実際に見ると、随所に左翼史観が見て取れる。まだまだこれから」と力説します。

親殺しや援助交際、暴力という悲しいニュースが流れる今、戦後の教科書が、「信じる心」や「感謝の心」、「国の誇り」を教えられなくなった影響の深刻さを感じます。ぜひご家庭でお子さんと教科書について話し合い、教科書展示会に足を運んでみてはいかがでしょうか。

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釈量子 

幸福実現党党首

1969年11月10日、東京都小平市生まれ。國學院大學文学部史学科卒業後、大手家庭紙メーカー勤務を経て、1994年に宗教法人幸福の科学に入局。学生局長、青年局長、常務理事などを歴任。幸福実現党女性局長などを経て、2013年7月幸福実現党党首に就任。

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