consultation

ふたり目の不妊〔心のお悩み相談室〕

結婚8年目、3歳の娘がいます。娘のためにも兄弟がいたほうがいいと思い、もうひとり子どもがほしいのですが、なかなか授かりません。ひとり目は不妊治療のすえ、治療をやめたときに妊娠しました。不妊治療には費用がとてもかかるため、現在は通院していません。また、夫は「ふたり目ができても経済的にきついので自信がない」とも言っています。夫は43歳、私は39歳。年齢的にまだいけるかも?と思う反面、夫の仕事が超多忙なため、負担をかけたくないという思いもあり、もうあきらめなければならないとも思います。なかなか踏ん切りがつかず悩んでいます。(39歳・既婚・子どもひとり・パート)

 

赤ちゃんは天国からやってくる

昔も今も、多くの女性が子宝を願い、神社仏閣にお参りに出かけていきます。どんなに世の中が進歩しても、妊娠出産は人間心だけではままならない、神秘的な一大事業ですね。

それにしても、赤ちゃんは一体どこからやってくるのでしょう? なぜ、その両親のもとに生まれてくるのでしょう?

実は、精子と卵子が結合するだけでは赤ちゃんにはなりません。妊娠三カ月ごろ、魂が宿ってはじめて赤ちゃんとして生まれてくることができるのです。
人間はこの世とあの世を何度も生まれ変わっていますが、この世に生まれてくる前に、夫婦や親子の関係を、予めあの世で約束してきます。現実に、お母さんのおなかの中にいたときの記憶や、おなかに宿る前の記憶まで覚えている子がたくさんいて、そうした出生前記憶を研究しているお医者さんもいらっしゃいます。要するに、「赤ちゃんは天国からやってくる」のです。

その前提を踏まえた上で、お悩みについて考えてみましょう。

 

ストレスフリーの穏やかな精神状態を保つ

赤ちゃんの立場からすれば、やっぱり優しくて柔らかな雰囲気に包まれたいのではないでしょうか。生理学的にも、痩せすぎている女性は妊娠しにくいようですから、食事に気を使い、少しふっくらした身体になりましょう。次にメンタル面ですが、妊娠の大敵はストレスです。ストレスで心がとんがった波動を出していると、赤ちゃんの魂も「トゲトゲしていて傷つきそうだなぁ」と思っておなかに宿ってこないこともあるのです。あなたの場合、不妊治療をやめた途端に妊娠したことから見て、「なんとしても妊娠しなければ」という焦りやプレッシャーがストレスになり、そのため妊娠しにくくなっているのではないでしょうか? 自分を追い詰めないことです。大切なのは、「御心ならばお授け下さい」という全託の気持ちです。それは完全にあきらめるということではなく、「どちらでも御心のままに従います。赤ちゃんが来てくれるならウェルカム」という自然体のゆったりした気持ちです。

もちろん不妊以外にも、人間関係や仕事などでのストレスがあるかもしれません。一度よくご自分を見つめ、様々なものに感謝しながら生きているか、不義理や不和の人はいないかを点検してみてください。もし、心あたりがあるならば改め、温かい愛の気持ち、穏やかで包み込むような、豊かな気持ちで毎日を過ごしましょう。

 

理想の家族のイメージを描く

ご主人とは、よく話し合うことです。教育費など経済的な負担は確かに無視できませんが、「自助努力の精神さえ身につけてやれば、子どもは子どもの人生を歩んでゆく」という考えもあります。

それから、そもそも親子の約束をひとりとしか結んでこなかった可能性もあります。ただ、その場合も、あなたの魂修行にとって、もうひとりいたほうがよいとなれば、人生計画の変更はありえます。どういう家庭にしたいのか。「明るい笑い声のたえない、協力しあう家族」「地域の灯台になる家族」など、具体的にイメージしてみてください。天国には地上に生まれたがっている魂はたくさんいます。彼らが「この人の子どもになりたいな」と思うような心の波動や雰囲気づくりをしていれば、「立派に育ててもらえそう」と期待を抱いた魂と、新たに親子の縁ができる場合もあるでしょう。

(「Are You Happy?」2012年9月号)

印刷する

金澤由美子 

1989年に幸福の科学に奉職し、支部・精舎・本部勤務を経て現職。その間、数多くの悩み相談を行う。

タイトル

『心を癒すストレス・フリーの幸福論』

『心を癒すストレス・フリーの幸福論』

大川隆法著/幸福の科学出版

宗教家・大川隆法先生が、宗教の枠を超えてストレスフルな現代人に贈る、癒しの言葉の数々。あたたかく優しい語り口で、あなたの心のコリをほぐしてくれるでしょう。

連載