死別の悲しみを乗り越える3stepワーク

「大切な人を失った悲しみが癒えない」「そろそろ前に進みたい」――。そんな人の背中を押し、前向きな人生を歩むためのワークを、「終活セミナー」の講師として延べ7,000人の心に寄り添ってきた田中稔之さんに監修していただきました。

■ 監修してくれたのは
田中稔之さん:幸福の科学エル・カンターレ信仰伝道局 シニア事業室長。’89年に幸福の科学に奉職し、出版局、熊谷支部 支部長、秋田信仰館 精舎研修部長などを歴任し、2017年11月より現職。相続診断士の資格を持つ。

 

はじめに

人は亡くなったあと「あの世」へと旅立ちますが、あの世に行ってからもやるべきことはあり、人生は終わっていません。
実はあなたと歩んだ人生とは別のところで、亡くなった大切な方の人生は続いているのです。それならば、ぜひ笑顔で送り出し、あの世での人生を応援して差し上げたいものですね。
遺された側にできることは、心の整理をし、前向きな人生を歩むことです。3つのワークを通して大切な方を亡くした悲しみを癒やし、あなたの人生の再プランニングを行いましょう。

※葬儀が終わるまでは、心の整理をする時間がなかった方も多いと思います。終わったころに悲しみがあふれてきたら、その感情を素直に受け入れましょう。涙を流すことは悪いことではありませんし、感情を抑え込む必要もありません。自分の心を解放できたら、さっそくワークを始めましょう。

 

Work.1 遺品の整理をしながら、亡くなった大切な人の人生を振り返ってみましょう。

長い時間を共にした家族であっても、夫婦であればふたりが出会う前のことや職場にいるときのこと、親であれば自分が生まれる前のこと、子供であれば学校へ行っているときのことなど、故人の中に自分の知らなかった人生があるはずです。生前に故人が身につけていたものや書類、日記などの遺品を整理していくと、あなたの知らない一面が見えてきます。一つひとつ手に取りながら、故人の立場に立って人生を振り返ってみましょう。

 

Work.2 亡くなった大切な人へ向けて、手紙を書きましょう。

遺品の整理を通して感じたことはありますか? 今、故人にどんなことを伝えたいですか? あの世に届けるつもりで手紙を書いてみましょう。そうすることで自然と心も整理されてくると思います。その時、なるべく、人生の明るい面に焦点を当ててください。つらいシーンが思い浮かぶ場合は、それを一緒に乗り越えたときに得たものや達成感などを思い出してみましょう。

Work.2 自分の人生を再プランニングしてみましょう。

いくつになっても人生のやり直しはききますし、どんな環境からでも新しいチャレンジをすることは可能です。昨年、105歳で亡くなった医師の日野原重明先生は、なんと90歳を過ぎてからスカイダイビングを始めたそうです。自分で限界を決めず、自由に人生の再プランニングをしてみましょう。

(「Are You Happy?」2018年8月号)

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