大昔から宇宙人は来ていた!? 神話に登場するUFO

世界の神話には、空飛ぶ乗り物や宇宙人のような存在があちこちに登場します。この中にどのような真実が隠されているのでしょう。UFOと遭遇しているのは、現代人ばかりではないかもしれません。

天地の行き来も自由自在の「鳥の船」〔日本〕

日本の神話には、UFOのような存在が描かれています。
『古事記』『日本書紀』では、神々の住む「高天原」は天にあるとされており、神々が高天原から地上に降りるシーンが多数あります。
そんなとき登場するのが、天鳥船神(あめのとりふねのかみ)。
『古事記』によると、高天原の神々が出雲を平定するため建御雷神(たけみかづちのかみ)を遣わしたとき、この天鳥船神が副使として同行しました。
また、出雲の大国主命(おおくにぬしのみこと)が国譲りを迫られて、「釣りに行っている息子の意見も聞きたい」と言ったとき、天鳥船神が速やかに迎えに行きます。
また『日本書紀』では、初代天皇の神武が東征の前に、塩土老翁(しおつちのおじ)から「東方に美しい国があり、天磐船(あめのいわふね)に乗って飛び降ったものがいる」という話を聞きますが、この天磐船も天鳥船神のことだと言われています。
もし神代の時代に自由に空を飛べる人がいたなら、それは宇宙人かもしれません。

(「Are You Happy?」2018年10月号)

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