アトピーを悪化させる要因
□甘い食べ物、油っぽい食べ物
□便秘・下痢
□肌の乾燥
□ストレス
□ ダニ、ほこり
アトピーの原因の多くは、ストレスや食べ物、ダニ、ほこりにあると言われています。東洋医学では、「アトピーは胃腸の機能が落ちていると発症する」という見方をします。免疫細胞の5~7割は腸にあるので、便秘や下痢の症状があるなど腸が弱って正常に機能していないと、病気に罹りやすくなるのです。
腸の状態を改善するためには、食事の内容はもちろんですが、ストレスをためないことも大切です。ストレスがかかると、善玉菌が減って悪玉菌が増えることが分かっています。よく「アトピーの人は甘いものを食べたらだめ」と言いますが、それは、甘いものを摂りすぎると悪玉菌のエサになってしまうからです。アトピーの方は、やはり甘いものを食べた翌日は症状がひどくなることが多いようです。油ものもできるだけ避けたほうがいいでしょう。皮膚のバリア機能を強化するたんぱく質は、しっかり摂ってください。そして、ストレス解消のためにも、適度に体を動かすようにしましょう。取り組みやすいウォーキングや筋トレがおすすめです。
漢方は根治療法にもなるので、少しずつ体質を変えて治していくことができます。かゆみがひどいときは黄連解毒湯(おうれんげどくとう)を。ただこれは体を冷やすので、夏場におすすめです。冬場は温清飲(うんせいいん)に切り替えましょう。皮膚がただれてじゅくじゅくしている場合は消風散(しょうふうさん)を。この3つを継続してきれいに治った方もいます。
簡単ヘルシー!たんぱく質たっぷり肌質改善レシピ 豚しゃぶと豆腐のサラダ
【材料】(2人分)
豚肉…100g
かいわれ…適宜
豆腐…1丁
ごまだれ…適宜
【作り方】
1 一口大にきった豚肉はさっとゆでて氷水に取り、水気を切っておく。
2 豆腐は食べやすい大きさに切り、器に盛り付けて豚肉も添える。
3 お好みのごまだれをかけ、かいわれを散らしたら出来上がり。
たんぱく質は現代人に不足しがちな栄養素。成人女性は1日50g以上のたんぱく質摂取を目指しましょう。美肌にもつながります。
Column お風呂上がりはすぐに保湿を
アトピーの症状は乾燥によってもひどくなるので、保湿剤でしっかり肌を保護しましょう。お風呂から上がったら時間を置かず、すぐにクリームを全身に塗ると、浸透しやすく効果が高いと言われています。入浴剤を入れると、さらに効果大。
アトピーに効くツボ「合谷(ごうこく)」
痛気持ちいい程度の強さで、息を吐きながらゆっくり3秒押して、息を吸いながら3秒で手を離します。数回くり返しましょう。
万能ツボといわれる合谷は、皮膚のかゆみを抑えるほか、便秘や下痢などの改善にも効果があります。
おすすめ漢方薬
冬場におすすめ乾燥にもイライラにも
温清飲(うんせいいん)
夏場におすすめかゆみが強く治まらないときに
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
皮膚がじゅくじゅくしてしまっているときに
消風散(しょうふうさん)
(「Are You Happy?」2022年1月号)