↓3つ以上あてはまる人はすぐに冷え対策を!
□おなかを触ると冷たい
□外出時、マフラーをしない
□生理痛がひどい
□筋肉量は少なめ
□手先・足先が冷たい
□胃腸が弱く、よく下痢をする
□平熱が36度以下
□頭痛や肩こりがある
□ダイエットをしている
「冷えは万病のもと」というように、冷えはさまざまな病気につながってしまいます。
冷えに悩む女性はとても多いですが、それは、女性は男性に比べて筋肉量が少なく、脂肪体質だからです。
筋肉をつけると冷えは緩和できるんですよ。
よく聞くのが、下半身は冷えているのに上半身がほてっているというお悩みです。東洋医学では「上熱下寒(じょうねつげかん)」といって、30代以上の女性に多い症状です。これも原因は冷えにあるので、まずは冷え対策をしましょう。
自分のおなかを触ってみてください。ひんやりしていませんか? もし手よりおなかのほうが冷たいと感じたら、それは体が冷えている証拠です。
女性の場合、おなかには子宮や卵巣があるので、おなかを冷やすと生理痛が重くなったり、子宮筋腫や子宮内膜症など、婦人科系の病気にかかりやすくなります。女性は絶対におなかを冷やさないようにしましょう。
東洋医学の根本には「未病(みびょう)を治(ち)す」という考え方があります。病気になる前に治すという予防医学です。
30代以上の女性の冷えには「加味逍遙散(かみしょうようさん)」という漢方が有効です。漢方を飲むときは、食事にも気を配りましょう。
漢方を飲んでいても体を冷やすものばかり食べていては、効果も半減します。体を温める食材は、黒豆や黒ゴマ、黒糖、玄米など。
逆に、体を冷やすナスやほうれん草、柿などは食べ過ぎに注意を。
冷え改善ポイントはおなかと首もと
体を温めるおなかマッサージ
舌で冷えをセルフチェック!
おすすめ漢方薬
冷えからくる体調不良や多愁訴に
加味逍遙散(かみしょうようさん)
手先・足先の冷えやしもやけに
当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
(「Are You Happy?」2021年2月号)
小林城治
精神科・心療内科医
医療法人社団ヘルメス会「J戸越銀座クリニック」理事長。
高い実績を認められた復職支援(リワーク)の専門機関、薬だけに頼らない療法で社会復帰をサポート。現代書林『赤ひげ名医シリーズ』に掲載他、日本テレビ『ニュースゼロ』TV東京『ワールドビジネスサテライト』等、テレビ出演も多数。
書籍『2014最新版 現代の赤ひげ 医療最前線の名医12人』に選ばれている。