鏡のような心をつくるために「嫉妬の上手なかわし方」スピリチュアル編

嫉妬をされたとき、対処を誤ると大きなトラブルになってしまうことも……。さまざまな人間関係のお悩みに答えてきた東京正心館の伊田信光専任講師に、嫉妬の予防策と対処法をスピリチュアルな面からうかがいました。

嫉妬されているとき‟念”に取り憑かれている

強い嫉妬は念に変わる

霊的な観点から見ると、嫉妬には成功者が慢心することや、お金や名誉の欲望が膨れ上がることを押さえる効用があることも事実です。しかし「愛の反対は憎しみのもとにある嫉妬である」と言われるように、‟憎しみ”に変化しやすい感情でもあり、愛とは真逆の‟地獄の世界”につながる大きな要因のひとつなのです。

誰かから嫉妬されると、相手から強い‟念”を送られているような状態になります。その念で縛りつけられると、どんどん心が自由にならなくなり、体まで重くなってしまうことも。そうなると、その悪い感情は自分自身にとっての悩みになり、苦しみへと変化します。誰かの念を受けていると気づいたときは、現在の状況の原因を冷静に分析し、対処しましょう。原因の分析は、必ず解決につながります。

念が生霊(いきりょう)に変わると……?

嫉妬が生き霊に変わるとき

人にはそれぞれ、地上での人生修行を手助けするための‟守護霊”という存在がついています。地上に生きている人たちの意識と、天上界から指導しているはずの守護霊の意識が嫉妬や憎しみなどの悪い感情で一体化してしまうと、念が‟生霊”になって取り憑つく場合も。こうなってしまっては、ほとんど悪霊から憑依を受けている状態と変わらなくなってしまいます。

こうした生き霊を自分で取り払うことは大変です。まずは「嫉妬されない人間」になり、最初から悪い念を受けないようにすることが大切です。もしも職場や友人グループなど、他人へ嫉妬するカルチャーの根深い場所に入ってしまったときは、常に心の針は天上界に向けつつグループから遠ざかるようにするか、念に取り込まれないように自分から祝福の思いを発信していきましょう。

嫉妬・生き霊へのスピリチュアル対処法

鏡をイメージして常日ごろから心を磨く

嫉妬を受け取らないようにするには、鏡のように心を平らにするイメージをして、相手の念を反射する方法があります。そのためには、常日頃から自分自身を反省して、心についたゴミや埃を落としていく努力が大切です。お金や物への執着や人から愛を奪おうとする気持ち、他人を害してでも自分だけ成功しようとする利己心などは鏡を曇らせます。祝福や愛の思いを持つことで心が磨かれ、嫉妬心とはまったく波動が合わない世界に自分を置くことができるようになります。

他にも自分の周りを光のドームで囲って念を受けないようにするイメージングや、過去の幸せな情景を思い出してその世界に浸るなどの対処法が考えられます。最終的には、自分の身に起こったことはすべて智慧や教訓を掴むために与えられたことであると信じる‟信仰心”が必要です。

嫉妬心は信仰で克服しよう

「嫉妬心は消せないものである」とも言われますが、真実はそうではないと私は考えています。神仏につくられた存在である人間には、闇を光に、不幸を幸福に、そして嫉妬を祝福に変える創造性が与えられているのです。信仰心を持ち、人の可能性を信じることで、必ず嫉妬は乗り越えていくことができます。

(「Are You Happy?」2018年4月号)

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