30代独身ですが、 女優の夢をあきらめきれません【心のお悩み相談室】

女優の夢をあきらめきれません。

日中は劇団で小舞台の練習をしながら、夜は飲食業のアルバイトをして生計を立てている34歳です。アルバイト先の店長はよくしてくださるのですが、「女優の仕事だけで食べていく」という夢があるため、どうしても仕事に本腰が入りません。
なかなかいいご縁がなく独身ですが、周りを見れば友人の結婚ラッシュ、ベビーラッシュも落ち着き、みんな家庭を持って幸せそう……。独身でも仕事が安定している友人ばかりのなか、私は夢もなかなか実現せず、将来のことを思うと不安が募ります。
年齢のことを考えると落ち着く道を歩んだほうがよいのかと思うこともありますが、どうしても夢をあきらめきれません。こんな私にアドバイスをお願いします。（34歳・女性・アルバイト）

よりよい“未来設計”をするチャンスです

三十代半ばになりますと、仕事や結婚・出産について将来への不安や焦りが募ってしまうというお気持ち、とてもよく分かります。
しかしここは、人生の転機と捉え、よりよい人生の“未来設計”をしてみませんか？人生はよく“竹”に例えられますが、しっかりと節目を作ってこそ、さらに大きく伸びていくことができます。一度立ち止まり、ご自身の心の深いところにある潜在的な願いにも耳を澄まし、人生の軌道修正や新たな理想の設定をしてみましょう。

夢を具体化し、優先順位をつけましょう

まず、女優というのは常に不安定さの伴う職業です。生活の安定を求める気持ちのほうが強いのなら、別の生き方もお考えになったほうがよいかもしれません。しかし、もし不安定であっても続けたいとお考えなら、アルバイト生活もやむを得ません。本腰が入らないなどと言わず、最高のパフォーマンスやサービスで、バイト先の方々やお客様に喜びや感動を与えてゆきましょう。どんな仕事でも演技の役に立つはずですし、一隅を照らす精神こそ、次なる成功へと続く道だと思います。

そして、どうせ夢を持つならば、ほかの方が持っていないようなオリジナリティー溢れる生き方や、世の中に必要とされる新しい価値を創造することを“夢”にしてみませんか？人間には、“想像する力”や“創造力”という“心の力”が与えられています。そのような「イマジネーションの力」が「未来を創っていく力」になるのです。

その力を発揮するために、例えば「役者として、どんな仕事がしたいのか」や「自分の演技や作品を通して、観客の人生や世の中をどのように変えたいのか」などを一度考えてみましょう。そして「できる！」という姿がイメージングできたら、実践に移してみてください。そのようにイメージを持続させ、具体的な努力や行動を続けてゆけば、やがて協力者が現れたり、思い描いた未来へと近づくことができるでしょう。

人生はドラマであり、あなたはその主人公です。人生途上にある苦しみや悲しみを乗り越えて、感動的で魅力的な人生、多くの人に喜びや幸福を与える人生を歩まれますよう、心よりお祈りしています。

心の処方箋
あなたはこれまで、ご自身の好きな道を歩むことができました。それを理解し、支えてくださった多くの方々への感謝の気持ちを持つことが大切です。それを踏まえ、これからのあなたの人生が周りの多くの方々の幸福にも繋がってゆく方向で、未来を構想してみましょう。きっと幸せな未来が拓けることと思いますよ。