職場でセクハラを受けないために、女性側が気をつけるべきこととは?
メンタルアップマネージャ®の大野萌子さんにセクハラ防止策をレクチャーしていただきました。
ポイント1 「嫌だ」という気持ちは真顔で伝える
不快なことや理不尽なことを言われたときに、笑顔で「やめてください」と言っても、相手には「嫌がっている」ことが伝わらず、「大丈夫なんだ」と思われることがあります。嫌だと思ったときは、笑顔ではなく真顔で対応するようにしましょう。また、ビジネスの場面では、触れてもいいのは「指先からひじまで」といわれ、それ以外の場所を触るのは、基本的にマナー違反です。それを嫌がらない人はOKサインを出していると受け取られることもあるので、不快なときははっきり意思表示をすることが大切です。
ポイント2 ふたりだけで食事や飲みに行かない
「飲みに誘われたら必ず付き合う」というノリのいい人は、ともすれば心のガードがゆるく依存的な部分があるように見えてしまうことも。2人だけでの食事や飲み会は、断ることも必要です。また、会ってすぐに身の上話をするなど自己開示が早すぎたり、個人的な相談を持ちかけることは、相手に「すでに親しい関係」のように受け止められる危険があります。
ポイント3 敬語を使い、ビジネスライクな話し方を
高い声や甘えたような話し方は、男性の心理的ハードルを下げる傾向が。セクハラされやすいと感じている人は、職場では若干声のトーンを低くしたり、敬語を使ったビジネスライクな話し方を心がけましょう。
ポイント4 露出の多い服装を避ける
スカートやピンヒールなど、基本的に女性しか身につけないアイテムは、相手に「女性」を意識させ、それがセクハラに結びつく場合もあります。また、首や手首、足首など「首」のつくところを出していたり、スカート丈が短くてぴったりしているほど、ヒールは高ければ高いほど、セクハラを受けやすくなると言われています。ビジネスシーンでは、スカート丈は短すぎないもの、胸元の開きすぎていない服がおすすめです。職種にもよりますが、基本的に職場はファッションを楽しむ場所ではないということを心得て。
ポイント5 アクセサリーは控えめに
男性は「ふわふわ」「ゆらゆら」「キラキラ」など「不安定なもの」に惹きつけられる傾向があります。アクセサリーは揺れるタイプではなく、固定されるタイプのイヤリングやピアスにしたり、髪の毛はまとめるといった工夫も、ひとつのセクハラ回避策と言えます。
(「Are You Happy?」2018年9月号)