免疫力を高めて自分を守る！
ウィルスに負けない体づくりを始めましょう
内科医として日々診療にあたる河野先生に、免疫力についてうかがいました。
新型コロナウィルスとの戦いはまだまだ続きそうです。感染予防も必要ですが、私たちにできる自衛策としては、病原体に負けないように免疫力を高めておくことがとても大事です。免疫力とは、病原体や異物が体に入ったときにそれと戦い、体を守る働きのこと。バランスの良い食事や十分な睡眠、適度な運動などの生活習慣と、明るくポジティブな心境を保つことが免疫力アップにつながります。
免疫システムはとても複雑にできていて、新型コロナウィルスで重症化する場合は「免疫の過剰反応」で炎症がひどくなってしまうことが注目されています。これは、コロナウィルスを攻撃していた免疫細胞が自分の体まで攻撃してしまう現象です。花粉症などのアレルギーも免疫の過剰反応によるものですが、これがウィルス感染に伴って起きると、とても激しいものになります。免疫はまるで諸刃の剣のようなもので、免疫を活性化する機能と抑える機能のバランスがとても大事なのです。この調節機能は腸内環境を整えることで高まるといわれています。
ただ、現在の医学では、なぜ免疫が過剰反応するのか、すべては明らかになっていません。精神的なものが関係しているともいわれていて、例えばトラウマがあると免疫が過剰に反応するという報告もあります。その点でも、ストレスマネジメントはとても大切になってきます。
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