心のメラメラ、どう抑える?「あなたの嫉妬の処方せん」

結婚や婚活はもちろん、家庭問題や人生の悩み相談に適格なアドバイスを行ってきた幸福結婚相談所所長の横森しず香さんが贈る、さまざまな人間関係における嫉妬心の処方せんです。

 

嫉妬心は一生なくなりません。
理想像や人生の課題を教えてくれるものです。

 

嫉妬心の効用とは

幸福結婚相談所の所長として、多くの方のご相談をうかがってきましたが、ご本人が気づいていないものも含めて、悩みの原因が嫉妬の心であることも多くありました。嫉妬心は、受け止め方がとても大切だと感じます。自分の心が発する思いに、「これは嫉妬かな」と気づいたときに、どう受け止めて、どんな対処法を取るかが大切なのです。

以前、講演で嫉妬についての質問をいただいたときに、「嫉妬心は一生なくなりません」と答えました。会場にいた方は驚いていましたが、向上したいという思いがある限り、いくつになっても嫉妬心は出てくるのです。なぜなら、嫉妬をする相手は自分の理想像だからです。嫉妬心の効用は、理想像に近づくための努力や成長をもたらすことです。

メラメラと焦げるような嫉妬は禁物ですが、上手にきつね色に焼いた嫉妬は、夫に「かわいいな」と思わせる夫婦円満の効能もありますし、ときには「こんなに嫉妬の感情が出るのか」と、自分の心の状態を教えてくれる存在でもあります。一生なくならない嫉妬心と、どう向き合い、そこから何を学ぶかを考えてみましょう。

嫉妬の処方箋

 

嫉妬が教えてくれる課題

家庭は社会の縮図だとつくづく感じます。たとえ専業主婦だったとしても、家庭生活を営む中で、あらゆることを経験できるのです。夫に関する嫉妬、姑や子供に対する嫉妬など、身近な問題もすべて、人のせいではなく、自分に与えられた課題であり学びなのです。あなたが感じた嫉妬は、心のどの部分につながっているかをじっくりと見つめてみましょう。思いもよらない心の傾向性や、過去の傷などが見つかることもあるはずです。

嫉妬心は必ず、相手がいて起きるもの。人生で出会う人は皆、あなたに必要な課題を教えてくれる存在です。相手を理解できれば愛せます。理解するための努力を積み重ねること、そしてどんなに近い関係でも、お互いに侵すことができない心の領域があると理解し、認め、信じること。そんな心のあり方を意識していただければと思います。

 
(「Are You Happy?」2018年4月号)

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横森しず香 

幸福結婚相談所(2006年設立・幸福の科学の会員向け)所長。

登録者一人ひとりに真剣に向き合い、母のような愛に満ちたアドバイスで、数多くのカップルを成立させ結婚に導いている。