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「神様からのプレゼントを 大切にしよう!」【子育て110番】

神様からのプレゼント

たろうとすずめのお話

エンゼルプランVのお教室では、クリスマスが近づくと、子供たちに「たろうとすずめ」の紙芝居を読んであげます。これは、大川隆法先生のご著書『太陽の法』の中に出てくる「愛」についての挿話をもとにしたお話です。

ある日たろうは、三羽のスズメのおしゃべりを耳にしました。三羽は、「この世でいちばんすばらしいものは何か」について話し合っています。

一羽目のスズメは、この世でいちばんすばらしいのはお天道様だと言いました。二羽目のスズメは、水がこの世でいちばんすばらしいと言いました。三羽目は、空気だと言いました。

もし、お天道様や水や空気がなかったら、人間も動物も植物も生きてはいけないし、育つこともできない。だからスズメたちは、毎日お天道様や水や空気に感謝をして生きている。それにくらべて人間は、自分たちがこの世でいちばん偉いと勘違いして、感謝の心を忘れ、自分勝手に生きたり、贅沢に生きたり、争い合ったりしている。本当に困ったものだ、と言うのです。

スズメたちの話を聞いたたろうは、人間であることがとても恥ずかしくなりました。しかしたろうは、ある老人から大切なことを教わります。それは、人間はたしかに愚かなところもあるが、神様は、人間に、愛という神秘の力を与えた。だから人間は、見えない神様を感じたり、互いに愛し合ったりすることができるのだ、と言うのです。老人の話を聞いたたろうは、ようやく、人間であることに誇りを感じるようになりました。

 

神様からの透明な贈り物

スズメたちの言う通り、太陽や水や空気は本当にありがたいもので、それがなければ、私たちは一日も生きてはいけません。しかし、太陽も水も空気も、あることが当たり前過ぎて、日ごろ感謝をするどころか、その存在を意識することすらありません。

そう、神様からの贈り物は、どれもみんな透明で、そのありがたさになかなか気づくことができないのです。この命もそう、永遠の魂もそう。神様が人間に与えてくださった愛という神秘の力もそうです。そして、時間も、神様からいただいた大切な贈り物です。

みなさんは、人を愛する心を大切にしていますか?

命を大切にしていますか?

永遠の魂を大切にしていますか?

時間を大切にしていますか?

自分が贈ったプレゼントを粗末にされたら、誰だって悲しいですよね。反対に、大切に使ってもらえたら、とてもうれしいですよね。

神様も同じでしょう。人々に贈った愛の心を、命を、魂を、時間を、大切に使ってくれたら、神様はきっと喜ばれます。そして、大切に使ってくれる人には、もっともっとたくさんの贈り物を与えたくなります。

ところで、どうして神様は、私たちにこんなすばらしい贈り物を与えてくれたのでしょうか。それは、私たち人間が、命や時間や愛の心を使って、成長したり、互いに愛し合ったり、すばらしい社会をつくったりすることが、神様にとっての最高の喜びだからです。

聖しこの夜、子供たちと、神様からのプレゼントについて語り合ってみてはいかがでしょうか。

 
(「Are You Happy?」2018年1月号)

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奥田敬子 

早稲田大学第一文学部哲学科卒業。現在、幼児教室エンゼルプランVで1~6歳の幼児を指導。毎クラス15分間の親向け「天使をはぐくむ子育て教室」が好評。一男一女の母。

 

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