「カルマ」という言葉を知っていますか?
もしかしたら、小さなころ、おじいちゃんやおばあちゃん、お寺の住職さんから、そんな話を聞いたことがあるかもしれません。
ちょっと怖くも感じる「カルマ」という言葉。
でも本当は、そこに人生のヒントが隠されているのです。
「何が原因で、あなたの苦しみができてしまったのか」
そう、カルマが教えてくれるのは、自分でも気づかないうちに運命を左右しているあなた自身の心の傾向性。
過去の人生から持ち越した問題をほどいて、幸せな未来を見つけにいきませんか?
カルマって何?
カルマは「業」ともいい、仏教的な言葉の意味は「行い」を意味します。人の発するさまざまな「思いと行い」は人生の記録として魂に刻まれ、その人の傾向性を作りだしていきます。カルマとは、そうして作り出された「心の傾向性」のことなのです。
カルマによって人生が左右される!?
人は誰しも、「この人生で最高に成長しよう」と決意して生まれてきます。そのため、偏った傾向性(=カルマ)があると、それを修正するための環境を自ら計画してくることがあります。例えば、前世で奥さんを虐げてしまったカルマがある場合、今世は女性に生まれて男性にいじめられる立場を経験したり、再び同じような状況に生まれて、奥さんをいじめないかどうかを試したりすることもあります。
悪いカルマをなくすには?
カルマの解消とは、自分を変え、これからの人生をよりよいものに変えていくことです。たとえ正当な理由があったとしても、誰かを恨み続けたり、あなたが苦しんだ心のままでいては、何もいいことはありません。憎しみ合った人間関係を修復したり、償いのために相手の苦しみを追体験するなどしてカルマの元を刈り取るまで、カルマはどこまでもついて回ります。
過去世からの宿題
人間は、この世限りの存在ではなく、前世もあれば来世もある、永遠の転生輪廻をしている存在です。そして、生まれ変わりをくり返しているうちに、どうしてもその人のクセや特徴といったものが出てきます。この、各人の傾向性のことを「カルマ」と言います。また、カルマには、過去世から持ち越しているものもあれば、今回の人生で作ったものもあります。
人は誰しも、自分が最高度に成長するために必要な人生を選んで生まれてきますから、悪いカルマがあれば、それを修正するために必要な環境が現れてくるのです。カルマとは、その人がいちばん成長するための「宿題」のようなもの。今世で卒業できなければ、来世でも同じ問題が待っていることになります。
「因果応報」のホント
例えば、誰かを裏切ったらいずれは自分に返ってくるように、「因果応報」の法則は決してごまかすことはできません。もしも今の人生で努力が報われなかったり、悪人が栄えたりしたとしても、過去世や来世まで考えれば、きちんとつじつまが合うようになっているのです。そのため、新たに悪い種をまかないことを心がけるとともに、すでにある悪い種は反省することが大切です。
大勢の人に共通のカルマ、「共業」
通常、カルマといえば転生輪廻の過程でできた個人の傾向性のことですが、ときには「戦争でたくさんの人が殺された」「不況で多くの会社が倒産してしまった」など、大勢の人々に共通の事件が起こることもあります。そのようなカルマを「共業」といい、人間はそうした「事故」が起こることも織り込み済みでこの世に生まれてきます。
もっと詳しく知りたい方へ
『霊的世界のほんとうの話。スピリチュアル幸福生活』
大川隆法 著/幸福の科学出版
「あの世」の素朴な疑問に答えるスピリチュアル入門の決定版!
〇どうして「あの世」は目に見えないの?
〇人間の運命は変えられますか?
〇神さまがいるのに、なぜ悪がなくならないの?
〇人間は死んだらどうなるの?
「もしかして、カルマ?」読者エピソード
つい同じ失敗をくり返してしまったり、因縁めいた出来事に遭遇したり……。
思わず「もしかして、カルマ?」と思ってしまうエピソードを、読者の皆さんに聞きました。
閉所恐怖症、暗所恐怖症
以前読んだ本に、「閉所恐怖症と暗所恐怖症を併せ持つ人は、過去世でエジプトのピラミッドの中でミイラ作りをしていて、そのまま生き埋めにされた奴隷だった」というくだりがありました。ちょうどそのころ閉所恐怖症の人と付き合っていたのですが、彼は「砂場が怖い」と言っていたため、妙に納得してしまいました。(40代 主婦)
私の束縛傾向
私の性格は、人を束縛する傾向が強いこと。身近な人が、「いつ」「どこで」「だれと」「何をしているのか」がわからないと不安でたまらず、何人もの彼氏に「重たい」と言われてきました。最近、やっと自分がいけないということに気付き、もし、愛する人に裏切られた過去があるとしても、乗り越えていかなきゃな~と思っています。(20代 サービス業)
一風変わった嗜好
私の友人に、「刺青を入れて、やっと本来の自分に戻った気がする」という人がいます。彼女は幼いころTVで日本の刺青を見て以来、(これ、入れなきゃいけない)とずっと思っていたそうです。そんな彼女の背中にはきれいな桜模様が。前世も日本人で、刺青を入れていたのかもしれませんね。(20代 ショップ店員)
親との因縁の関係!?
私には姉がひとりいますが、昔から姉は両親から溺愛されてきたのに比べ、私はなぜか親から疎まれて育ちました。ところが、姉はあんなに両親からかわいがられて育ったのに、社会人になってすぐに男性と駆け落ち。実家にもあまり姿を見せなくなりました。高齢になった親の介護などをしなければならないのは結局私で、なんともいえない割り切れない思いを抱えています。これって何かのカルマ?(40代 フードアナリスト)
クラスにひとりはいたタイプ
学生時代の同級生に、他の人が「かっこいい」と騒いでいる男の子ばかり彼氏にしたがる女の子がいました。その子自身、ルックスがかわいいのですぐに彼女になれるのですが、相手の男の子たちは決まって自分勝手な人や二股をかけるような人ばかり。いつも彼女の方が振り回され、泣きながら別れるパターンになっていました。それでもこりずにまた「かっこいい」男の子にアプローチしている姿を見ると、(本人は気付かないんだな……)と、私の方が勉強になりました。(20代 セラピスト)
空は男のロマン
一見温和な友人の旦那さんの、趣味の話を聞いてびっくり。戦車や兵器や軍歌が大好きで、日露戦争と太平洋戦争に関してはまるで専門家のような知識量でした。中でも愛して止まないのは戦闘機で、「戦闘機を操縦したい」という強い心のうずきがあるのだとか。過去世で何をしていたのかが見えてくるような……。(30代 ライター)
(「Are You Happy?」2010年10月号)
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