さまざまな宗教や神話で描かれてきた「あの世」。
現代のような発達したメディアはなく、情報の交流が乏しかった時代にも関わらず、その描かれ方には数多くの共通点があります。
「あの世」はどんな世界なのか、絵画から探ってみましょう。
共通点1:「天国」と「地獄」がある
【キリスト教】
父なる神が統治し、イエスや天使が住む天国
天国と地上をひとつの画面に描いている本作は、イエス・キリストを中心に、両隣には聖母マリアと洗礼者ヨハネ、その周りにもさまざまな聖人が描かれている。キリストの上には「父なる神(天なる父)」が鎮座し、足元には聖霊、上には羽の生えた天使がおり、聖人たちの頭上には光輪があるなど、キリスト教の天国観が凝縮されている。
ラファエロ・サンティ
『聖体の論議』1509年/ヴァチカン宮殿
本誌では他にも…
●【キリスト教】10層の天国の最上階には光輝く白いバラ
●【キリスト教】地獄は9層あり、最下層には…
●【仏教】宝石でできた建物がそびえ立つ極楽浄土 など…
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