高いカウンセリング力とやさしい施術で、これまで1,650人以上の腸をケアしてきた小澤さん。腸が人間の健康に深く関係しているという小澤さんに、腸をほぐすとどんないいことが起こるのかお聞きしました。
介護の仕事をきっかけに腸に着目
私が腸に注目するようになったのは、介護施設での前職がきっかけです。
働き始めてまず目についたのは、入所しているお年寄りに処方される薬の多さでした。
病気や痛みなど、体の不調があるたびに薬は増えていくのですが、症状は改善せず、むしろ悪化しているように見えたのです。さらに、ほとんどのお年寄りが抱えていたのが便秘や下痢といった排便トラブルで、それが長引くほど病状も悪化していくのです。
調べてみると、処方されている薬のほとんどに、下痢や便秘などの副作用が予想されていることが分かりました。
病気と薬と腸には何か関係があるのではないかと感じ、腸の勉強を始めることにしたのです。
腸は心身の健康に大きく関わっている
腸の勉強を始めて知ったのは、腸は排せつをつかさどるだけでなく、食べたものを吸収して栄養を合成し、人体に必要な免疫や血液も作り出しているということでした。「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンも、実は脳よりも腸からの分泌量の方がずっと多いんです。睡眠を誘うメラトニンはセロトニンから作られるので、幸福感や快眠にも腸は大きく関係しているんですね。
腸の大切さを痛感したことで、「多くの方の腸を健康にして、健康寿命を延ばすお手伝いがしたい」と、2016年に“腸律”のためのサロンをオープンしました。
腸はウソがつけない
サロンではまず腸の詰まりを流し、蠕動運動が活発になるようマッサージをしますが、特に重要視しているのは、カウンセリングやセラピーの側面です。なぜなら、腸の不調を招いている“そもそもの原因”を取り除かなければ、根本的な解決にはならないからです。
そう考えるようになったのは、多くの方の施術とカウンセリングをするうちに、お腹に触れるとその方の性格や悩みが分かるようになってきたからです。
例えば、「言いたくても言えないことがあって我慢している方」は、腸の同じ部分が硬くなっていますし、「顔では笑っていても本当は怒りをため込んでいる方」は、やはり同じ部分が詰まっています。…
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