雲水(うんすい)修行で実感できる!心の整理術

禅宗など仏教の修行僧の呼称である“雲水”。幸福の科学でも、全国の精舎(しょうじゃ)や正心館(しょうしんかん)での作務(さむ)などを通して心を見つめる“雲水修行”が行われています。“雲水修行”の意味について聞きました。

雲水修行で性格や人生が大きく変わった方はいますか?

前向きに、明るく人生が好転します

とても多いです。皆、自分の心を見つめていくうちに前向きに、明るく、笑顔になっていかれます。自分が「苦しみ」だと思っていたものを別の角度で見ることができた結果、いろいろな気付きがあり、感謝や幸せな思いに変わる方も多いです。病気が治る奇跡を起こした方もいれば、家庭や職場などの環境が大きく変化する人もいます。


仏教のお寺での座禅(ざぜん)や作務修行との違いは?

気付きや学びの量が違います

お寺での掃除や座禅などを通じて心がすっきりすることはあると思います。しかし、仏教の教えが形骸化しているなかで、自分の課題・問題に対する解決まで持っていけるかは疑問です。やはり、「正しき心の探究」や「四正道」といった指針に基づいた修行こそが、気付きや学びにつながっていくのではないでしょうか。


どんな方が雲水修行を行っていますか?

「自分を変えたい」という思いが共通しています

学生さんからシニア世代まで、さまざまな方が雲水修行をされていますが、共通しているのが「自分を変えたい」という思いです。人間関係や仕事、金銭面などどこかで挫折を経験し悩まれている方や、「自分の使命・天命を掴みたい」という方も多いですね。皆さんそれぞれの課題や思いを抱きながら、修行に入っていかれます。


「雲水修行」ってどんなものですか?

作務を通じて自分の心を見つめる機会です

精舎や正心館という「聖なる空間」の掃除や管理、運営補助などの“作務”、読経や座禅などを通じて自分の心を見つめ、正していく修行です。幸福の科学の基本教義である「正しき心の探究」と「愛」「知」「反省」「発展」の「四正道(よんしょうどう)」を軸に、自らの問題や心の傾向性に真摯に向き合う機会であり、「期間限定の出家」制度であるといえます。


掃除などの作務や運営補助だけが「雲水修行」ですか?

瞑想やお祈り、反省などすべてが修行です

朝や夕べの礼拝に参加しての瞑想やお祈り、1日を振り返っての反省などもすべて雲水修行です。正心館閉館後や自由修行日(正心館に宿泊して雲水を行っている場合)は、雲水さん同士で自分の気付きなどを話し合う「法談(ほうだん)」を行ったり、書籍を読んだり、大川隆法総裁の法話DVD の拝聴や、研修を受けたりしています。


雲水修行を通じてどんな気付きがありますか?

思いもよらない課題が見えてきます

人によってさまざまですが、修行を始めるときに「自分の課題」だと思っていることは、わりとあっさり解けてしまうことが多いです。むしろ、自分の好きなこだわりがあるところや、思いもよらない部分から本当の課題が見えてきます。課題はひとつではなく、ひとつをクリアしたらまた次の課題が見えてくる方がほとんどです。


「正しき心の探究」

神仏の目から見て、自分の心が正しいかどうか確認し、向上を目指しながら生活すること。

「四正道」

見返りを求めず人を「愛」し、心の法則を「知」った上で思いと行動を「反省」し、自分も社会も「発展」させようと思うことで、人間は幸福になれるという法則。


雲水Episode

“性悪説”だった自分が雲水修行を通じて人を信じることができるようになりました!

私自身も、以前は人間関係などに苦しみ、悩みの真っ只中にいました。環境が変わっても、また同じような問題が出てきて、「なぜ自分だけがこんな目に……」と思っていたんです。
そんなときに総本山・正心館を訪れたら、雲水さん同士が言い争いをしていたんですが(笑)、よく聞くと「自分がなぜこう言ったのか」などを本音で言い合い、お互い理解し合っていたんですね。それまで「本音と建て前を使い分ける」「本心を言わない」ことが当たり前だと思っていた私には衝撃的でした。
「雲水で私も変われるかもしれない……」と思い、住み込みでの雲水修行を決意。7 カ月の修行期間には、本当にたくさんの気付きがありました。
人を信用できず、性悪説寄りだった私が、雲水の仲間たちを通じて「人を本気で祝福できる人がいるんだ」「本当に愛ってあるんだな」と初めて感じることができたんです。同時に、神仏も私たちをいつも愛してくださっていることを実感しました。そして人に全員備わっている仏と同じ性質「仏性」を信じよう、人を信じようと思い、今では心から人を信じ、ありのままの心で接し、愛することができるようになりました。

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