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共産主義的ユートピアは国の没落につながる

授業の質に目を向けない教育無償化の議論

国や自治体の「子育て給付」が加速しています。大阪府の私立高校の無償化に続き、東京都の私立高校でも、所得制限なしの無償化が決まりました。何かと出費の多い子育て世代から「家計が助かる」と歓迎の声が上がっています。
しかし、財政赤字が過去最高の1287兆円に跳ね上がり、このままでは国が破綻するかもしれないという状況でやるべきことなのでしょうか。
また、いくら政府や自治体が税金を投入しても、無駄遣いに終わるのは確実です。
なぜかと言えば、肝心の「教育の中身」に目が行っていないからです。私立に学生が集まるのは、学費は高くても授業の質が良いからです。私立も無償化によって今以上に税金が投じられたら、学校は子供たちよりも文科省を見て教育を行うようになります。
大川隆法党総裁は、「文科省が塾産業の監督官庁となったら、おそらく、あっという間に塾は白蟻が食ったような状態になるでしょう*1」と語られましたが、政府の統制が入ると私立学校の「教育の自由」が死に、教師のプロ意識や教育の質を維持しようとする努力が失われる恐れがあります。
私立の授業料無償化より、「安くて質の高い公教育」を復活する方が、家計は助かるし、納税者にとっても良いはずです。(つづく)

*1 『創造する頭脳』(大川隆法 著/幸福の科学出版)より

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