
10年後の幸せのために
先ごろ、大川隆法総裁が幼少期の子供たちやパパママのために「わがままな子にならないようにしよう」という法話をされました。そのお話を聴いて、ずいぶん昔のことを思い出しました。
20数年前、私はわがままを言って泣きわめくわが子に、お菓子やおもちゃを与えて機嫌を取る、若いママでした。
「こんなの間違ってる」と思っても、どうすればいいのか分かりません。ある日、そんな私を見た母が正座をして、「10数年ぶりにあなたを叱るから、聞いてちょうだい」と言いました。そのときの母の言葉は、今でも忘れられません。
「あなたは、わが子をわがままで仕方のない子だと思っているでしょう? たいていの子供は、我を通すために全力で親の脇の甘さを突いてくるものなの。問題なのは、あなたの脇が甘いこと。良いことと悪いことの判断があやふやで、『これは良いこと』『これは悪いこと』と、はっきりわが子に教えていないでしょ?子供がわがままを言ったり悪いことをしたとき、心の中で神様に手を合わせて、『これは止めないといけない』と思ったら、一歩も引かないで立ち塞がってやりなさい。叩く必要も怒鳴る必要もない。はっきりと『それはいけません』と教えてあげなさい。
今ならお菓子で済むけど、この子が20歳になったら、ポケットに万札を突っ込んで黙らせるの? 違うでしょ? 若いあなたには厳しいかもしれないけれど、10年後、あなたとこの子たちが笑っているために、どうか、わが子を叱って止めてやれる母になってください」
(そんなこと言ったって……。でも、私の10年後の幸せを願って叱った母の愛は、本物だろう……)
私は、母の言葉を実践する道を選びました。子供との戦いではなく、自分との戦いにたくさん泣きました。やがて、燃えるようなわがままに苦しんでいた幼いわが子の瞳は、台風一過の青空のように澄んで穏やかになりました。
このまま大きくなると、どうなるか?
大川総裁は法話のなかで、以下のことを教えてくださいました。
子供というのは自分中心にものを考えて行動しがちで、何かに夢中になると周りが見えないし、人に迷惑をかけたり、困らせたりしていることにも気づかない。だから、両親や先生や友達に叱られたり、「自分のことしか考えていない」と注意される。そのときこそ「これは悪いことだったんだ。自分勝手でわがままなことだったんだ」と気づいて、ちゃんと周りのことも考えて行動できる人間に成長できるチャンスなのだと。
法話のなかには、具体的なわがままの事例が6つ出てきます。出された食事に文句を言って「あれが食べたかった」と怒る子。ご飯に呼ばれても「まだお腹がすいてない。もっと遊ぶ」と言う子。親の事情を知らずに「どうしてかまってくれないの!?自分は不幸だ!」と怒る子。叱られたら「ママなんか許してやるもんか!」と怒る子。きょうだいに嫉妬して妹や弟をいじめる子。学校で手を挙げて当ててもらえないと「先生は意地悪だ!」と怒る子。
そのままだと、厳しい未来が待っています。わが子の成長と未来の幸福のために、間違いを叱り、正しさを教えてあげられる親になっていきましょう。
(「Are You Happy?」2022年5月号)

奥田敬子
早稲田大学第一文学部哲学科卒業。現在、幼児教室エンゼルプランVで1~6歳の幼児を指導。毎クラス15分間の親向け「天使をはぐくむ子育て教室」が好評。一男一女の母。












