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親の経済的援助は、いつまで必要でしょうか。【竜の口法子 校長の熱烈エール もう大丈夫!】

〔お悩み〕
高校を卒業して、音楽の道へ進むために上京した息子がいます。夢を応援してあげたいという気持ちもあって仕送りをしているのですが、もうすぐ3年になります。大学に進学した同級生は就活を始めているなか、このまま仕送りを続けていいのか悩んでいます。(奈良県/50代)

夢にも期限をつけ、仕送り期間の見直しを

学業を修めた後でも、3年も仕送りを続けていれば、親御さんが心配になるのは当然だと思います。3年の区切りで一度、お子さんと話し合いの場を設けることをおすすめします。
息子さんに対しては、「音楽の道に進みたい」という夢が単なる掛け声にならないよう、具体的な目標を聞き、そのために日々、どのような努力をしているかを聞き出すことが大事です。
そして、夢にも一つの期限をつけて、親の仕送りの期間を限定することをおすすめします。高校卒業後の経済的支援でしたら、目安としては、同年代が大学を卒業するころ、つまり4年ほどが親の仕送りの目安かと思います。

「善意」が自助努力を妨げていないかチェック

今の日本のあり方を見ると、少し優しさが行きすぎた体制になっているように思います。必要な方への社会保障は欠かせませんが、誰もが政府の支援に頼りすぎる風潮は、自助努力を妨げます。外国のことわざに、「地獄への道は善意で舗装されている」という言葉があります。善意で舗装された道路を歩いていくと地獄への道に続いていた、ということです。
今回、仕送りに期限を設けることも、息子さんが自力で前に進むきっかけになると思います。依存することに慣れ、甘え癖がついたり、すねかじりにさせてしまうことは、子供の将来にとってよい影響はありません。お父さんが善意でしていることが、息子さんの未来に通じているのかを見る必要があります。

「どんなときも応援している」という気持ちを伝える

ただし、大きな夢を持つことはとても大切なことです。現代では夢を持てない子も増えています。
息子さんが夢を語り始めたら、絶対にさえぎることなく、全部聞いてあげましょう。そして、理想をどう現実化させるか、夢の実現のお手伝いをしてあげましょう。
3年経過する今、行き詰まっていることや限界と感じていることがあるようなら、どうやってここから道を開いていくか、お父さんからもアドバイスしてあげられたらいいですね。音楽関係の情報を調べて、お子さんに意見を言えるよう、準備して話し合いにのぞむとよいでしょう。
まだ若い息子さんには、人生の可能性と選択肢がたくさんあります。視野が狭くなりがちなときには、人生の先輩として経験豊富なお父さんのアドバイスが、一番効果的だと思います。お子さんの自立のために、経済的支援に期限をつけたとしても、「どんなときでも応援している」というお父さんの愛が息子さんに伝われば、厳しい道でもチャレンジする勇気が持てるでしょう。もう大丈夫‼

(「Are You Happy?」2023年11月号)

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竜の口法子 

幸福の科学学園 那須本校 校長

1969年静岡県生まれ。文教大学文学部卒業。幸福の科学学園・那須本校の校長。中高時代は陸上部に所属。最近はエアロバイクにハマっています。

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