〔お悩み〕
私は自分のことがあまり好きではありません。外見も人より劣っているし、性格もそんなに社交的ではなく、学校や習い事では人気がある子に引け目を感じてしまって、自分の嫌なところばかりが頭を回ります。いわゆる自己肯定感が低いのだと思うのですが、どうしたら自分のことをもっと好きになれるでしょうか。（高校２年生女子）

他人との比較をやめてみる

思春期になり、さまざまなことで悩みが増える高校生には、自己肯定感が低くなる人は多く、あなたの周りにも同じような悩みを抱えている方がいるのではないでしょうか。
私自身も高校生のとき、自分のことが嫌で苦しんだ経験があります。中高時代は自我が確立していく時期ですから、ある意味、「自分とは何か」を悩み、問い続けながら大人へと成長していくのかもしれません。
あなたは、「他人との比較」で苦しんでいるように見えます。勉強、外見、性格、その他あらゆることを他人と比べ始めたら、劣等感が募るばかりです。
まずは、あなた自身の良い点を見つけることから始めましょう。
夜寝る前に、１日一つ、ささやかな点でもいいので書き留めていくのです。また、あなたにポジティブな言葉をかけてくれる方や家族、友人にも思い切って聞いてみてください。必ず、あなたの長所は見つかります。

進路や目標を考えるなかで強みが見つかる

次に、高校2年生は進路選択の時期ですので、進学、就職などを真剣に考え始めるころだと思います。あなたが本心からやりたいものは何かを考えてみましょう。具体的な職業として決まっていないのであれば、信頼できる学校の先生と話し合いながら、方向性を固めていくのです。
先生たちに自らの希望を伝えて、意見やアドバイスをもらうなかで、あなたの強みとは何かが、だんだん見えてくるでしょう。
そして、大・中・小の目標を立ててみましょう。大きな目標は将来成し遂げたい夢。中くらいの目標は、高校卒業くらいまで。そして、小目標は、短期の目標、目の前の目標です。
目標は他人と比較するものではなく、過去の自分からどれだけ成長したのかを確認するものです。今のあなたには、「小さな自信」を積み上げていくことが大切だと思います。この積み重ねが、自己肯定感を高めることにつながるはずです。

霊的人生観を信じること

最後に、すべての人間は「人生の目的と使命」を持つ高貴なる存在だ、という人生観をお伝えしたいと思います。
あなたは、魂を磨くために、人生の問題集を持って天上界（天国）から生まれてきました。さらに、あなたが成し遂げたい「使命」を持ってこの世に生まれてきた、とても価値ある存在です。
自身の存在意義が分からず、自信がない時期であっても、「霊的人生観」を持つことで、人生の意味が大きく変わっていきます。もう大丈夫‼

（「Are You Happy?」2023年1月号）