知っているようで知らない紫外線の基礎知識と、2020年の最新&おすすめUVアイテムをニーズ別にご紹介します。 今年の夏こそ、うっかり焼けを防いで美肌をキープしましょう。
Q 1 SPFとPAって?
SPF
肌に炎症を起こさせたり、メラニンを増やし、シミやソバカスの原因となる「UVB」を防ぐ指標のこと。数字が大きいほど防御効果が高く、日本での最高値は50+。
PA
波長が長く、肌の奥まで到達してシワやたるみを引き起こしたり、弾力を失わせたり、肌を黒くする「UVA」を防ぐ指標のこと。日本での最高値はPA++++です。
Q2 普段の日でも防御値の高いU Vを使ったほうがいい?
A PA値の高いものだと安心です。
シミ・ソバカスの原因となるUVBは波長が短く、地上に届くのは紫外線全体の10%にも満たないのですが、波長の長いUVAは全紫外線量の90%以上を占めています。UVAは肌の深部にまで届いて深刻なエイジングを招くので、肌の老化をできるだけ阻止したい人は、PA 値の高い日焼け止めを選ぶと安心です。
Q3 曇りや雨の日、外出しない日もU Vケアは必要?
A 紫外線は常に降り注いでいます。
UVAは、曇りの日でも雨の日でも、常時降り注いでいます。窓ガラスも通り抜けるので、家の中にいる日でも紫外線対策は必要。最近のUVアイテムは、紫外線だけでなく、肌に悪影響を及ぼすブルーライトや花粉、PM2.5などの大気汚染から肌を守ってくれるものも。スマホやパソコンを使うことが多くなる「外出しない日」は、ブルーライトを防いだり、専用クレンジング不要の日焼け止めを選んでみては。
Q4 髪にもUVケアは必要?
A 髪も日焼けします!
夏の終わりに髪がパサついたりごわついたりするのは、紫外線によるダメージが原因。紫外線の直射を受けやすい髪は、顔の5倍以上も紫外線ダメージを受けています。帽子や日傘で物理的にブロックしたり、まとめ髪にして紫外線に当たる場所を少なくする、スタイリング剤をつけるだけでも防御できます。
髪とともに見落としがちなのが頭皮ケア。紫外線による頭皮ダメージはハリ・コシの低下につながるので、頭皮用の美容液などでケアすることも忘れずに。
Q5 UVケアをしていても焼けてしまうのはなぜ?
A 適量を守り、こまめに塗り直しましょう。
少量を薄く伸ばしたりムラになっていたりすると、十分なUV防止効果が得られません。それぞれの商品に表示された使用量を守り、塗りムラに注意しながらつけましょう。日差しを受けやすいおでこや鼻、頬など顔の高い部分には重ね塗りがおすすめです。首やデコルテ、うなじ、あごの下、耳の裏にも忘れずに。
2~3時間おきに塗り直すことができれば、うっかり焼けを防ぐことができます。日々のお手入れに美白アイテムも投入して、念入りな日焼け対策を。
Q 6 そもそもなぜ紫外線ケアをしないといけないの?
A 紫外線は日焼けだけでなく、シミ・シワ・たるみの原因に。
肌老化の80%は、紫外線が原因だと言われています。紫外線は、たった数秒浴びるだけでも細胞にダメージを与え、DNAやバリア機能を破壊してしまうので、皮膚がんやアレルギー症状を引き起こすことも。「色白肌は目指していない」という人も、肌のためにはぜひ紫外線ケアを。「塗る」だけでなく、体の中から抗酸化力を補い、皮膚の免疫力を強化する「飲む日焼け止め」を取り入れれば、さらに防御効果がアップ。
Q 7 紫外線以外にも防ぐべきブルーライト、ディープUVって?
ブルーライト
第3の紫外線と呼ばれるブルーライトは、真皮より深い皮下組織や血管まで届いてエイジングを加速。6時間以上浴びると、日差しを20分浴びるのと同じ肌ダメージがあると言われています。
ディープUV
波長が長く、肌の深部まで届いてコラーゲンやエラスチンにダメージを与えてしまう「UVA」のことで、シワやたるみなど深刻なエイジングを引き起こします。
Q 8 肌にいい赤色光って?
A 太陽光に含まれる浴びたほうがいい光です。
太陽光のなかには、肌にダメージを与える紫外線や近赤外線のほか、細胞を活性化させて肌の土台を強化してくれる「赤色光」というものがあります。骨を丈夫にしたりセロトニンの分泌を促すなど、太陽光には健康面でのメリットも。週に3日程度、紫外線量が少ない午前中に、陽が直接当たらない木陰で1日15分程度の日光浴や、メラニン色素が少ない「手のひら日光浴」を推奨する専門医もいます。
Q9 UVコスメを数種類重ねれば、SPF 値は高まる?
A SPF値の足し算はできません。
例えばSPF 値が30の日焼け止めと、SPF 値が20の下地を重ねても、SPF値が50になることはありません。ただし重ねづけをすることで塗りムラを防ぎ、防御率を高める効果はあります。
Q10 UVコスメの塗り方のコツってありますか?
A たっぷりの量をムラなく塗りましょう。
量が少ないと効果が発揮されなかったり、塗りムラの原因に。頬や鼻など焼けやすい部分に塗り忘れがないよう注意しながら、顔全体に伸ばしたあとはハンドプレスでなじませて。何度も伸ばすと薄くなってしまうので注意しましょう。2~3時間おきに塗り直しができればベスト。
(「Are You Happy?」2020年7月号記事)
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