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治療薬はどこまで効くの?認知症には読書、運動、祈りの力〔幸福実現党党首 釈量子のキッチン政経塾〕

世界1億人以上が認知症に?

日米の製薬会社が共同開発した、新たなアルツハイマー型認知症治療薬に注目が集まっています。
2021年6月に米国食品医薬品局(FDA)に承認された「アデュカヌマブ」(日本未承認)や、今年1月にFDAに承認され、日本でも9月に正式承認された「レカネマブ」です。脳神経にダメージを与えるアミロイドβを除去することで、症状の進行を抑えることが期待されています。
 
わが国には600万人の認知症患者がいるとされ、そのうちアルツハイマー型認知症は400万人です。団塊の世代が全員75歳以上になる2025年には、日本人の5.4人に1人が、2050年には世界で1億1500万人が認知症になると言われているので、他人事ではありません。

認知症は人間関係や生活に支障をきたすため、ガンよりも深刻な問題だという医師もいます。認知症に効果がある薬に期待が集まるのもよく分かります。しかし、危険な副作用が起きるリスクも指摘されています。薬価も高額です。レカネマブは米国では1年分が390万円。保険適用による財政圧迫も懸念されています。

つづく

本誌では上記の続きと、下記の記事をお読みいただけます
▶現時点で認知症を治す薬はない
▶認知症になっても「尊厳」が守られるには

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