〔40代・仕事のお悩み〕「体調や年齢のことがあり、この先も働き続けられるか不安です。」

女性の仕事の不安

40代の女性がそれぞれの立場でぶつかる“人生の問題”。
今までさまざまなお悩みに答えてきた出家者たちが、幸福の科学で学んで得た智慧によって導き出した「解決のヒント」をお届けします。

Q.ずっと派遣社員として事務の仕事をしています。結婚はしていませんが、周りにも未婚の同僚が多いため、違和感を覚えたことはありません。休日出勤もある忙しい職場なのですが、年とともに疲れが抜けにくくなりました。体調や年齢のことを考えると、「この先、契約を更新してもらえなかったらどうしよう」と不安になります。資格を持っているわけでもなく、「誰にでもできる仕事」をしているので、次の職場を見つける自信もありません。今から私に何ができるでしょうか。(40代・派遣社員)

 

「自分は役に立つ」と自信を持って仕事をする

派遣社員を雇う側の方に聞いたことがあるのですが、「一生懸命な人をクビにはしません。一生懸命かどうかは見ていればわかります」とおっしゃっていました。

あなたはいつも、どのような気持ちで仕事をしていますか。もしも「それほど一生懸命に仕事をしていない」と思われるなら、まず、自分に「会社の役に立とう!」と言い聞かせましょう。例えばオリンピック選手は、「国のためだと思うからこそ、本番でエネルギーを出せる」といいます。「誰にでもできる」などとご自分の仕事を卑下せずに、「世のため人のためになる仕事なんだ」と思えば、気力も湧いてくるはずです。

技術的には、現在の仕事に関連した資格を取ると、会社にとって必要な人材だと認めてもらいやすくなります。そうすることで、「私はこの会社になくてはならない人間なんだ」と、自分にも自信が持てるようになるでしょう。

 

人にアドバイスできる自分を目指す

体調面の不安については、原因を探る必要があります。食事に偏りがないか、運動は足りているか。あとは更年期にも差し掛かってくる時期ですから、その可能性も考えたほうがよさそうです。健康に役立つ情報を集めて手を打てば、体調も整い、気持ちが前向きになります。そうすれば自然と、「少々のことは何とかなる」とドーンと構えられるようになってきます。

何でも話せる気のおけない友人とのお付き合いも、大切にしたいところです。話すだけで心が楽になる面もありますし、友達付き合いや趣味などの私生活を充実させることで、「仕事がすべて」になってしまうことを防げます。

また、「ほかの人を助ける側になろう」と決意することも、悩みの早期解決に役立ちますよ。「自分が乗り越えることで、ほかの人にアドバイスできるようになる“善の循環”を起こそう」という積極的な姿勢で悩みと向き合っていけるといいですね。

 

「どのように生きたいか」をじっくり考える

ひとつ、ご質問の内容に気になる点があります。「周りが結婚していないから、自分も結婚しない」かのように聞こえ、何となく流されて生きてこられたように見受けられます。例えば、今の職場で定年を迎えて、寿命が来たと想像してみてください。「一生をまっとうした。生ききった!」と思える自信はありますか?

人は皆、あの世で「このような人生を送りたい」と計画を立てて生まれてきます。その計画を思い出すためには、例えば、あなたが亡くなるときに「この人はこういう人だった」と言われるとしたら、どう言われたいかを考えてみてください。すぐには思いつかないという人は、昔から得意だったものや「これだけは人に負けたくない」と思える強みもヒントになります。

そうした視点から逆算して、理想の自分に近づくためにどのような努力をすればいいのかを考えてみましょう。手始めに取り組むのは、趣味や資格など、気軽なものからで大丈夫です。理想や志を持って邁進していくとき、悩みを小さく感じられるあなたになっていると思いますよ。

 
(「Are You Happy?」2017年9月号)

印刷する

小島有紀子さん 

幸福の科学吉祥寺支部 支部長

1965年生まれ。2008年より幸福の科学に出家。八王子支部・立川支部の支部長を歴任し、2016年より現職。