公開まで1カ月を切った映画『美しき誘惑―現代の「画皮」―』（5月14日公開）の完成報告イベントが4月26日、東京のヒューマントラストシネマ渋谷で行われ、W主演を務める長谷川奈央さんと市原綾真さんが登壇しました。
本作は、4月23日に発表されたヒューストン国際映画祭で3冠を達成。公開を前にすでに10カ国で59冠を受賞しています。
ポスターをイメージしたバックパネルの前に登壇した二人は「ポスターそのもの！」と喜色満面。それぞれ映画初主演で、長谷川さんが「単独主演ではなくて、 W 主演でありがたかった。市原さんは現場でも頼りがいのある存在でした」と感謝すると、事務所の後輩である市原さんは「こちらももの凄く頼らせていただきました！」と健闘を称えました。
完成した映画について長谷川さんは、「映像が綺麗でビックリ！多くの素晴らしいスタッフの方々の技術によって楽曲や効果音も付けられ、一つ一つのシーンが深いものになりました。私の口紅の発色や、二面性を表すニヤリとする表情を印象づけるため、照明も工夫していただいた」と感動。市原さんも「目に見えない心の動きなどが、効果音や照明の色合いでもの凄く見事に描き出されていて感動しました」と手応えを語りました。
その完成度から、海外の映画祭で絶賛され、すでに数々の賞を受賞している本作。この快挙に長谷川さんは「本当に凄いことで嬉しい！ 海外の方々にもメッセージが届いたということが何よりも嬉しい」とコメントし、市原さんは、自身による劇中歌「法力」も海外映画祭で高く評価されており、「日本のみならず世界で評価いただけるのはありがたいし、音楽は言葉と国を越えて心に届くものがある。楽曲の可能性を感じました」と喜びました。
今回、市原さんは役作りのために、人生初の坊主頭に。「スキンヘッドを手掛けて40年という美容室で剃りました。スキンヘッドなんて一生に一度だと思って、終わった後は店長さんに厚くお礼を言って帰りました。ただ撮影の2カ月後にポスター撮影があって、短いスパンで2度もスキンヘッドにしました」と笑わせました。
一方、長谷川さんはピアノ演奏に初挑戦。「私は楽譜が読めないので、ピアノの先生から一から教えていただき、撮影に臨みました。3カ月くらいの練習で、本番では指がガタガタ震えましたが、無事に弾くことができました」と女優魂をのぞかせるも、「指は私ですが、音の部分はピアノの先生に弾いてもらいましたが……」と自ら暴露してこちらも笑いを誘いました。
最後に市原さんは、「皮一枚の恋から始まる物語ですが、目に見えるものだけに惑わされてはいけないというメッセージがあります。みなさんが、自分の思いが見透かされていたとしたらどんな世界になるのだろうか？ と考えるきっかけになれば」とアピール。
長谷川さんも、「化けの皮が剥れて本性が現れた！ という言葉がありますが、そのことを勧めている映画です。けれど私たちの本当の本性は、綺麗な心。そういう本当の自分や内面の美しさを現わしていくことが大切であると教えてくれる映画です」と全国公開に向けて、作品に込めた思いを語りました。
映画『美しき誘惑―現代の「画皮」―』
公開日：5 月 14 日（金）全国ロードショー
製作総指揮・原作／大川隆法
長谷川奈央 市原綾真 芦川よしみ モロ師岡 矢部美穂 中西良太 デビット伊東 千眼美子（特別出演） 杉本彩 永島敏行
監督／赤羽博 音楽／水澤有一 脚本／大川咲也加 製作／幸福の科学出版 製作協力／ニュースター・プロダクション ARI Production
制作プロダクション／ジャンゴフィルム 配給／日活 配給協力／東京テアトル
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【STORY】
大手銀行副頭取の秘書として働く山本舞子。才色兼備で誰もが振り向く美しさを備え、周囲の憧れの的である彼女には、裏の顔があった。夜は、銀座の高級クラブでホステスとして働き、自分の美しさにふさわしい男性を品定めする顔だった 。ある晩、ついに彼女が本当に待ち望んでいた人物がやってきた。将来の総理大臣の有力候補と言われる塩村太郎。太郎が舞子に惹かれるまでにそう時間はかからなかった。すべては彼女の思惑通りに事が運び、結婚の準備が着実に進められていく。しかしそんな中、太郎の人生の師である教祖・橘勝子から、舞子が「九尾の狐」に取り憑りつかれた妖魔であると告げられる。自分の美しさによって国を滅ぼしてこそ満足をえられる舞子。それでも「彼女にも良心がある」と信じたい太郎の葛藤は膨らんでいく。結婚式当日、果たして二人の運命は―― 。
