「何をきっかけに機嫌が悪くなるか分からない。」
「物を叩いて威嚇される。」
「怒り始めると歯止めがきかない。」
コロナ禍で家にいる時間が増え、パートナーによる暴力(DV)が深刻化しています。警視庁の発表によれば、昨年、全国の警察に寄せられたDVの相談件数は、8万件を超えて過去最多となりました。
人に相談しにくく、長期間悩む人も多いDV。
被害を少しでも減らすためにはどうすればいいのでしょうか。
専門家や経験者の話などから考えます。
あなたは悪くない!
DVを正しく知ることが解決につながります。
DV被害やトラウマから回復するためのサポート活動や講演活動を行うNPO法人レジリエンスの西山さつきさんにお話を聞きました。
●精神的暴力もDV
DVとは、夫婦間などの親密な関係のなかで繰り返される暴力のことを指します。その特徴は、「片方が権力を握り、もう一方が力を持つことを許されない関係性」があることです。権力を持つ人が相手を支配する手段として暴力が使われるのです。
DVと聞くと身体的な暴力を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、精神的暴力も含まれます。たとえば、気に入らないと無視が始まる、話し合いができない、言葉で論破してくるなどさまざまです。
続きは本誌でお読みいただけます
▶ 「別れたくない」という被害者の特殊な心理
▶ 加害者の共通点
▶ DV脱出のヒント・DVの霊的背景とは