女性の自殺が8割増加
今年の7月以降、自殺者数が増加しています。3カ月連続で自殺者数が前年を上回り、10月には、警視庁の速報値で2153人、とりわけ女性は851人となり、前年に比べて82.6%も増加しました。
コロナ禍の影響をもろに受けた飲食や小売りなど、対面サービス業従事者の6割を占める女性たちが、解雇や雇い止めにあい、経済的な苦境に立たされていることが指摘されています。また、自粛生活でDVなど家族問題が深刻化して追いつめられる女性も増えていると報告されています。
今年に入ってから相次いだ芸能人の自殺も、中高生の自殺につながりました。著名人の自殺報道によって連鎖的に自殺が増えることを「ウェルテル効果」と言いますが、韓国では一人の女優の自殺によって1000人以上自殺者が増えたケースも報告されています。厚生労働省はWHOが作成した自殺対策ガイドラインに沿った報道を推奨しており、自殺報道の後に、相談先を記載するなどしています。
約10年減少傾向だった自殺者数が増加に転じたのは、もちろん中国発コロナの影響です。
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▶ 自殺率を減らすために