「お米が高い!」というお母さんたちのため息
「キッチン政経塾」の第1回目のテーマは、ズバリお米です。
成長期の子供を持つお母さんから「お米をもっと安くできないかしら」という声をいただきました。食べ盛りの男の子がいる家庭では、一カ月に30キロぐらいはぺろりと食べてしまうとか。
そんなご家庭のお財布を楽にすることはできるのか。ズバリ、米はもっと安くできます。場合によっては、現在の半額近くになるかもしれません。
基本的にモノの値段は、市場における「需要」と「供給」で決まります。消費者が買いたい量に比べ、生産量が少なければ価格は高くなるわけです。お米も生産量を増やせば安くなります。しかし政府は、無理やり減らしてきたのです。
お米を減らしたら補助金?
戦後、お米の生産量は増えて、1960年代には年間1400万トンになりました。しかし、お米の量が増えすぎると値段が下がり、農家が困ります。そこで農家の票が欲しかった当時の自民党が、お米の値段を維持するため、「生産量を抑えれば農家に補助金を配る仕組み」を作りました。これを「減反政策」と言います。
頑張らなければお金をもらえるというおかしな仕組みですが、「農家を守る」という名目で生産量はどんどん減らされ、結果、ピーク時の約半分になってしまったのです。
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