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ギリギリまで夏休みの宿題をする気配がありません。【竜の口法子 校長の熱烈エール もう大丈夫!】

〔お悩み〕
長女は、小学生のころは毎年、夏休みの宿題をほとんどやらず、最後の日に大騒ぎになって、親がかりで片づけてきました。中学校に入って、夏休みにたくさんのプリントを出されたようなのですが、手をつけている気配がありません。どう働きかけたら、計画的に宿題ができるようになるでしょうか。(東京都/40代)

勉強や受験は「時間管理」が学べる機会でもある

アリとキリギリスに象徴されるように、夏休みの課題を、予習型で、どんどん前倒しで終えてしまう子もいれば、最終日に大騒ぎし、親がかりで取り組む子もいます。毎日勉強していく「コツコツ型」ではないから「悪」かといったら、子供の性格、傾向性もありますから、全部を否定してはいけません。
ただし、学業を終えて社会に出たときには、必ず「締め切り」があります。締め切りに間に合わなければ大人の社会では信用されず、契約破棄となることもあります。中高生は、ある意味、学校の勉強や受験を通して、「時間の管理術」も学んでいるといえます。

親も子供と一緒に勉強計画を立てましょう

お母さんへのアドバイスですが、中学1年生では、計画性が備わっていない子がほとんどだと心得ましょう。もちろん自分で計画を立てられる子もいます。ただし、計画までは立てたものの、立てっぱなしである場合もありますので、お母さんがチェックしていくのがベストです。
あなたのお子さんは、毎日、どの勉強をどのくらいやればよいかが分からないのだと思います。まずは、娘さんと一緒になって、夏休みの勉強計画を立てましょう。子供にとって計画を立てる作業はなかなか大変で時間がかかるため、お母さんも忍耐強く、カレンダーなどを使いながら、予定が一目で分かるよう、計画を立てるといいでしょう。立てたら、子供に丸投げでなく、できないところは一緒に計画を立て直すくらいの気持ちでいましょう。
また、夏休み中の大きな行事や、家族のお出かけ、友人との約束が決まっているなら、それもカレンダーに書き込み、一目で、「ここまでにこれを終えよう!」と娘さんのモチベーションがアップするような勉強計画が作れたらいいですね。

子供とコミュニケーションを

このようにお母さんもサポートしてあげ、有意義な夏休みを過ごせたら、計画性がいかに心に余裕を生み出し大事なことかを、娘さん自身が学ぶことができます。やがて、自分で時間管理をするようになります。娘さんもあと2年したら高校受験です。まさに受験は、一定時間内で成果を上げられるかという、締め切りのある戦いです。夏休みの勉強計画は、受験にも役立つでしょう。 
大事なことは、勉強の計画をお子さんと一緒に立てながら、コミュニケーションを取ることだと思います。将来の夢や目標、または、今、夢中になっていることなどを娘さんが話し出したら、お母さんがしっかり話を聞いてあげてください。「あなたのことをいつも応援しているよ」という気持ちが伝わると、お母さんと一緒に夏休みの勉強計画を立てることを楽しんでくれるでしょう。もう大丈夫‼

(「Are You Happy?」2023年8月号)

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竜の口法子 

幸福の科学学園 那須本校 校長

1969年静岡県生まれ。文教大学文学部卒業。幸福の科学学園・那須本校の校長。中高時代は陸上部に所属。最近はエアロバイクにハマっています。

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