「結婚したほうがいい?」「いつ結婚すべき?」など、特に女性にとってはライフプランを考える上で重要な問題になる結婚。40代初婚で幸せを掴んだ女性3名に“幸せな結婚”について赤裸々に語っていただきました。(2017年4月号掲載)
Aさん(53歳)
44歳のときに結婚相談所に登録し、45歳で2つ年上の会社員のご主人と結婚。今年の5月に結婚8年目を迎える。
Bさん(52歳)
42歳のときに参加した婚活パーティーで2つ年下の現在のご主人と出会い、2007年に結婚。今年で結婚10年目。
Cさん(46歳)
40歳のときに知人から紹介された1つ年下のご主人と結婚。今年で結婚6年目を迎える。
“結婚願望”ってあった?
B 私、若いときはあまり結婚したいと思っていなくて。高校生のころに書いた「人生計画表」には、結婚年齢を30歳過ぎに設定していましたし。
C そうなんですね。私は結婚願望は20代からあったんですけど、仕事に夢中になっているうちに、あっという間に時間が過ぎてしまった感じでした。
B わかります。私も30歳くらいから上司に評価されることが増えたので、仕事が楽しくなってきて。
C そういう時期ですよね。
B 28歳のときに当時流行っていた恋愛ドラマ「29歳のクリスマス」を見たときは、「そろそろ真剣に結婚を考えないといけないかな」って、ちょっと焦ったりもしましたけど、「自分のキャリアを捨ててもいい」って思える人との出会いは、なかなかありませんでした(笑)。
C 私も結婚の時期を焦ることはなかったですね。「いくつになったとしても絶対に結婚できるんだ!」ってずっと思っていましたから。
A 私は小さいころに、おとぎ話とかマンガ『ベルサイユのばら』とか、そういうものを読みすぎたせいか、そもそも結婚や恋愛っていうのは美男美女がするもので自分には関係ないって幼少時から思っていて(笑)。
B (笑)。そこからどうして、結婚しようと思えるようになったんですか?
A 母が病気になったことがきっかけでしたね。仕事の収入的に、この先1人でやっていくのも不安になったりして。早く母を安心させてあげたくて、44歳のときに結婚相談所に登録しました。
マインドチェンジで結婚に
C 登録してすぐに結婚が決まったんですか?
A 「もらってくださる方がいれば、どんな人にもついていきます」という気持ちで登録したんですけど、いざ紹介を受けると、誰でもよかったわけではないことに気がつきましたね。
B 「どういう方であれば妻として支えてあげられそうかな? 」って考えたり。
A そうなんですよ。歌舞伎界の奥様のように人付き合いが多い方を支えるのは大変だろうな~とか。
B 結婚後の人生は想像しておく必要がありますよね。
A そうそう。「一緒に過ごして、お互いによりよくなっていけるかどうか」を考えられるようになったころに、「この方となら仲よく暮らしていけるかもしれない」と思える方をご紹介いただいて。
C 私も今の主人に出会えたのは、「幸福の科学の教えを一緒に学びたい。同じ信仰を持つ方と夫婦になりたい」というイメージが明確になってきてからでした。
B 「結婚相手に求める条件」に縛られてしまうのはよくないんですけど、「理想の夫婦像」を考えておくことは重要ですよね。
C 本当に。
B 私の場合、初めて参加した婚活パーティーに、大好きだった祖母の横顔にそっくりだった方がいたんです(笑)。「運命の人だ!」とは思わなかったんですけど、何となくご縁を感じて。
C (笑)。その方が今のご主人なんですか?
B そうなんです。パーティーの中で「気になった人の名前を書く企画」があったので、その方の名前を書いて出したら、向こうも私の名前を書いてくれていたんです。
C そうだったんですね!
B ちょっと照れくさかったけど、自分の気持ちに素直になってみてよかったです。
晩婚ならではの心の余裕
A 晩婚でよかったって思えることってあります?
C あります。お互いに大人なので衝突が少ないです。洗濯場まで靴下を持って行ってくれるのに、洗濯カゴには入れてくれない様子を見ても怒らずにいられたり(笑)。
B そうそう。なぜか私の主人は、トイレを出るときいつもちょっとだけドアを開けていくんですよ。結婚した当初は「開いてるよ」って、「閉めて」っていう意味合いを込めて言ってたんですけど一向に直らなくて。
A・C (笑)
B だから、“主人がトイレを出たらドアを閉める”というのを私の仕事にしています(笑)。
C そんなふうに考えられるってステキですね。
B “2人の共同作業”って、プラスに捉えたらイライラしないんですよ。若いときだったら、「どうやって伝えたら直してくれるんだろう?」って、肩に力が入ってただろうな~。
A うちでは直してほしいことを伝えたときに主人が、『女はなぜキレるのか』みたいな本を読み始めて(笑)。軽く言ったつもりだったので驚きましたが、「考え方が違うっておもしろいな」って思いました。もちろん「伝え方には気をつけよう」って反省しましたけどね。
B 考え方とか感じ方とか、いろんな“違い”が素直に楽しめますよね。
A そうなんですよ。“個性”を楽しむ心の余裕があるといいますか。
B 40歳も過ぎると、だいたいのことは見聞きして経験しているから、包容力もついてくるんでしょうね。
A それに、「もらってくれてありがとう」っていう気持ちが心の奥にあるので、多少いろいろなことがあっても気にならなかったり。
B わかります~。私は感謝の気持ちを「ありがとう」って、毎日言葉に出して伝えています。
C 社会人経験も長いから、仕事で経験したことが結婚生活に活きてるなぁって感じることもありますよね。
B そうですね。ただ、仕事を片付けるみたいに、時々、家庭のことも自分でサクサク解決してしまうことがあるみたいで、主人から「何でも相談してほしいな」って言われたことがありました。
A 私も言われたことある!
C 晩婚あるあるですね(笑)。私も「主人に仕事や心配事を増やしたくない」っていう思いやりのつもりで、ちょっとしたことはできるだけ自分で解決しようと思っていたんですけど、相談した方が男性にとってはうれしいのかもしれませんね。
B 「頼りにしてます」っていうメッセージは大切ですよね。だから、最近は「事後報告」になってしまわないように気をつけています。
“最高の結婚”は人それぞれ
A 結局、結婚は“早いからいい”とか、“遅いからダメ”ということではないんでしょうね。
B そう思います。本気で「結婚したい!」と思ったときが適齢期なのかなって。
C 周りの人を見ても、本気で結婚を願うようになったら、自然と出会うべき人と出会っていますね。不思議だけど。
B そうそう。結婚への扉を開くのも閉じるのも、「自分の気持ち」ひとつですよ。
C 本当にそうだと思います。
B だから「どうせ結婚できないんだ。どうせ理想の結婚相手には出会えないんだ」って、自分から扉を閉めちゃダメ。
A 心の中で思ったことは、実現してしまうから気をつけないと。
C 家族や友人、みんなから祝福されるような結婚を心から願うことが大切ですよね。
B もっとも縁のある方と、もっとも適した時期に、もっともふさわしいカタチで出会う――。それが自分にとって“最高にしあわせな結婚”だと思います!
Illustration by YUKIYAMA
(「Are You Happy?」2017年4月号)