ほんとうの「美しさ」って? メンズ座談会

本当の「美しさ」って?メンズ対談

男性から見た「女性の美しさ」「男性の美しさ」とは? モデル、ヘア&メイクアップアーティスト、ダンスインストラクターという、“美”に関係するお仕事で活躍中の男性3人にお話をうかがいました。

(右)A61歳。ダンスインストラクター。都内でダンススクールを経営。
(中央)B:48歳。モデル。雑誌や広告、CMなどで活躍。
(左)C:33歳。ヘア&メイクアップアーティスト。都内で美容室を経営。

 

女性の美しさは見た目じゃない!?

――まず、“美しい”と感じる女性ってどんな方ですか?

A 僕くらいの年になると、見た目はかなり脇に置いておいて、「その人がいるといい雰囲気になる」とか、お互いのことを考えて何かできる人が美しいと思うね。

B そうですね。外見はそれぞれ好みがありますね。僕は正直な人、あと笑顔が魅力的な人かな。僕は目を結構見るんですが、目は嘘をつかないから、ちゃんと目を見て話す人は素敵ですよね。

C 総合的に言うと、自分らしく生きている人が美しいと思います。僕はその方の良さを引き出し、美しくするのが仕事なので、自分の美しさを知っている人、自分自身にある種の責任を持っている人は、顔の造りは関係なく、美しいと思いますね。

B Cさんが言われた通り、相手への配慮ができる方は、一緒に仕事をしていて、美しいと思いますね。「品格」と言ってもいいかもしれないですが。

A ダンサーは女性も芯が強い人が多くて、その中で、一緒に踊る人のこともしっかり考えて、でも遠慮はせず、自分の表現ができる方ってすごくきれいなんですよ。

 

自信がつけばますます美しくなる!

C 自分に自信がなくて、髪型も冒険できないお客さまには、「任せてください」とお願いして、いつもと違う感じで切ることもあります。絶対にかわいくなりますし、出来上がったときには、もう表情が違うんですよ。きれいになって自信がつき、より美しくなられると、うれしいですね。

A 美しさのお手伝いができる仕事っていいよね。僕もダンスの生徒さんで、絶対センスがあるのに自信がない生徒さんには、ほめて、いい所を引き出すような指導をする。そうすると、1年ですごく変わるの。自信がつくから外見もきれいになって、オーディションも受かるようになってくる。

B 女性はほめられるとテンションが上がりますよね。場の雰囲気も良くなるし、ご本人もより美しくなるから、現場でも相手のモデルさんに「今日のメイク、いつもと違いますね」「素敵なバッグですね」とか、まず声をかけますね。

A 僕も、生徒さんが髪を切ってきたりしたら、絶対にほめる。ちょっとでもスッキリして見えたら、「痩せた!?」って言う。不思議だけど、そうすると本当に痩せて、きれいになっていくんだよね。

C ほめられたことが、自信になるんでしょうね。

 

無理やり自分を創るより自分らしさが美しい

B 顔の造作は関係なく、きれいな人はきれいです。そうなるためには、ファッションも自分の好みに絞るだけじゃなくて、自分を知り、似合うものを身に着けて、自己管理をすると、おのずときれいになれるんじゃないかな。

C 趣味や好みは重視するけど、「自分に似合うものは何か」というベースで考えている方は意外に少ないですね。似合うものを専門家に見てもらってもいいし、自分に合う色がわかるパーソナルカラー診断もおすすめです。

A 僕も友達にデザイン系の仕事の人がいるので、よくチェックしてもらってる。アドバイザーがいると、ありがたいよね。

B ただ、いくら似合っても、それを身に着けることで本人がワクワクするかどうかが一番大事かもしれないですね。その延長線上で上手にお手伝いをするのが、プロの役目だと思います。

C 確かに。僕は目力が強いせいか、シャープで怖いイメージに見られがちで、ソフトにしたほうがいい、と言われることもあって悩んでたんです。でもカラー診断のときに、「ソフトに見える土俵で戦っても、本当に似合う人には勝てない。あなたはシャープの土俵で勝負したらいい」って言われて。無理やり自分をつくるんじゃなく、自分らしくいるって大事だと思いました。

 

自然に年を重ねることで現れる魅力でもっと輝いて

C エリアにもよりますが、特に東京は、ファッションもヘアスタイルも、年齢に縛られていない方が多いですよね。仕事でも、質感で若く見せるカットをしたり、頑張りすぎてない抜け感を出したり、老けて見えない崩し方のアドバイスをしたりします。見せたくないところを隠し始めると、よくないって言いますよね。隠そうとすると、メイクをしても気持ちが上向きにならないし。

B 日本では、「アンチエイジング」という言葉があまりにも流行りすぎてしまったところはありますよね。年齢に逆らって若作りするのは違うと思う。スローエイジングとか、自然に年を取ることのよさを定着させたほうが、日本人として合っていると思いますね。

C 鏡を見て、「ああ、老けてきちゃった」「しわやシミ、隠さなきゃ」って落ち込むより、すべてを受け入れて、年齢に合ったおしゃれをしている方のほうが、人生を楽しんでいらっしゃる感じがして、美しいですよね。そんな女性がもっと増えるといいですね。

A 年齢に関係なく、自分に自信を持っている方の輝きで、日本を照らしていきたいよね!

 
(「Are you happy?」2016年1月号)