誕生を迎える前に知っておきたい……みんな人生の目的と使命を持って生まれてきます

出産を迎え、産声をあげたら、いよいよ人生のはじまり。
さまざまな環境の中で人生を生き抜いていくには、どのような考え方が大切なのでしょうか。

人生は一冊の問題集

天上界で人生計画を立てて生まれてくる私たちですが、どんなに過去世で偉い人だったとしても、天上界での記憶は忘れてゼロから人生をスタートします。それは、この世が魂の実力を試す修行の場だから。例えば、天上界で「大失恋を経験する」「若くして親を亡くす」といった試練を乗り越える計画を立てたとしても、どう乗り越えるか分かっていたら魂の成長にはつながりません。だからこそ、一見、不幸としか思えないような出来事があっても、「人生の問題集」だと思って向き合っていくことが大切です。苦しい中でもあきらめずに努力した経験は、人生を終えてあの世に還ったとき、光り輝く魂の成長の記録となるのです。

親とは違う人生の目的と使命を持っている

パパとママの真似をしたり、目に映るあらゆるものからたくさんのことを吸収したりして成長していく子供を見ていると、親の育て方ひとつでその子の人生が決まるように感じてしまうかもしれません。しかし、子供も、体は小さくても一人前の魂が宿った存在。親とは違う人生の目的と使命を持っています。私たちは生まれるときにその目的と使命を忘れてしまいますが、自らの心の奥深くに問い続けることで、その方向性は見えてきます。
立派に使命を果たせるかどうかは、その子自身の責任です。親ができることは、子供が「こんなふうに活躍したい」と思う方向を見つけて自ら努力していけるようにサポートすること。子供の魂の力を信じてあげることも親の愛と言えるでしょう。

すべてが運命で決まっているわけではない

人生計画の中には、「○歳で大病にかかる」「○歳で亡くなる」などといった運命のようなものもあります。また、親戚関係や子供時代の経済環境など、変えられないものはあります。しかし、人生がすべてあらかじめ決まっているわけではありません。物事には原因があって結果があり、本人の努力に応じて人生も変わっていきます。天上界で立てた人生計画が上方修正されてよりレベルの高いものになることもあれば、その逆もあります。
現代は、生まれによって身分が決まった時代よりも自由度の高い社会。人生計画の流動性も増しているかもしれません。

障害を持って生まれることは菩薩行

生まれた赤ちゃんが障害を持っていたら、どんな親でもショックを受けますし、お世話が必要な分、家族の負担も大きくなります。しかし、障害を持って生まれる人にはとても大切な使命があります。それは、私たちが当たり前に感じてしまいがちな、普通に生活できることのありがたさを気づかせ、人にやさしい気持ちを抱かせるということ。その菩薩行のために、あえて厳しい環境を選んで生まれてくる人もいるのです。また、過去世で人を傷つけたなどのカルマの刈り取りのために障害を持って生まれることもありますが、何度も生まれ変わるなかで、多くの人がそうした経験をしています。体に障害があっても、魂は完全。健常者と同じように魂修行をしています。

(「Are You Happy?」2019年1月号)

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