子育て110番 親子で学んでほしい、 集中力の大切さ

「私の子育て、これでいい?」――子育て中のママたちは、毎日が試行錯誤の連続です。そんなママたちに、大切な子育てのヒントをお届けします。

 

親子で学んでほしい、集中力の大切さ

集中するって、超気持ちいい!

子供に「集中力って大事なの?」と聞かれたら、私は迷わず「とても大事よ。だから、集中力を身につけようね!」と答えます。では、どうして集中力は大事なのでしょうか。

まず、集中力がありそうな人が集中力を発揮している場面を思い浮かべてみましょう。将棋の羽生名人が盤面をにらんで対局している時、ピアニストの辻井伸行さんがコンサートホールでピアノを演奏している時、テニスの錦織圭選手が試合中「ゾーン」に入っている時など、余計な雑念も緊張も微塵もないような高い集中力を発揮していますね。

人間が本当に何か一つのことに集中しているとき、頭はフル回転して、雑念もほとんど湧かず、心は余計な緊張感や縛りから開放されて、何ものにもとらわれないリラックスした状態になります。それは、ひと言で言えば「超気持ちいい」状態です。集中力が大事かどうかの議論の前に、まず、集中すること自体が心にも脳にもとても気持ちがいいと知ってください。

 

集中力には素晴らしい効果がある

勉強でも、集中状態で勉強するのと、注意散漫な状態で勉強するのとでは、勉強効率は全然違います。

勉強でいちばんよくないのは、嫌々ダラダラ勉強することです。嫌々始める → 気持ちが盛り上がらない → 気が散る → ダラダラ続ける → 宿題がなかなか終わらない。これは結果として、「自分は勉強が嫌いな(苦手な)人間だ」と思い込んだり、「終わらせるために勉強する」というネガティブな習慣が身についたりしてよくありません。

逆に、集中力が高い状態だと、スラスラ暗記できたり、演習問題が何ページも進んだり、難しい数式の解がひらめいたりして、勉強が楽しくなります。そうすると「自分は勉強が好きなんだ」と思うようになり、成績が上がり、もっと頑張ろうと思うようになります。

 

集中力は「体」から!

とはいえ、最初から集中して勉強できる人などほとんどいません。まずは、体や脳が集中力を発揮しやすくなる動きを、ルーティーンや儀式として習慣づけるのがいいと思いますので、いくつか紹介します。

●机の上は、時計と、最初にやる教科のテキストだけにする。

●イスに座った状態から、物音を一切たてないでゆっくり立ち上がってイスをしまい、またイスを出して座る。

●直立不動で立ち、心の中で「1~100」までを数える。

●右足左足それぞれ30秒から1分間の片足立ちに挑戦。

●無言で鉛筆を削り、とがった鉛筆の先をじーっと見つめて心を静める。

●「5分で昨日覚えた漢字の復習をする」と宣言して即実行。あるいは「15分で復習ドリルを3ページやる」と宣言して挑戦。要は、好きな科目の復習を15分程度、時間と競争して「絶対勝つ!」という意気込みで挑戦する。

毎日毎日、やりたくない自分と闘ってばかりいたら、心も頭も疲れ切って勉強などできません。集中のエンジンをかける習慣を身につけて、勉強を楽しいものにしましょう。

 


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奥田敬子 Keiko Okuda

早稲田大学第一文学部哲学科卒業。現在、幼児教室エンゼルプランVで1~6歳の幼児を指導。毎クラス15分間の親向け「天使をはぐくむ子育て教室」が好評。一男一女の母。