110

大成した人のベースには、「明確な将来の目標」と「規則正しい生活習慣」がある

どうすれば規則正しい生活習慣を身に付けられるか。この話題になると、ネガティブな反応を返してくるママが少なくありません。「生活時間を決めてもなかなか続かないのよね」とか、「子供は自由放任のほうが、案外才能が伸びるんじゃない?」と言う方もいます。

しかし、偉大なことを成し遂げた人のベースには、必ず「明確な将来の目標」と「規則正しい生活習慣」があります。
その一例として、今、全米で「野球の神様ベーブ・ルースを超えるスーパーヒーロー」と言われている、二刀流大リーガー・大谷翔平選手の自己管理の仕方をご紹介しましょう。

9マスの目標達成シート

大谷選手は高校1年のとき、3×3の9マスの目標達成シートを作りました。9マスの真ん中には「8球団からのドラフト1位指名」という明確な目標を書き、周りの8つのマスには、目標達成のために必要と考えられる条件「体づくり・メンタル・人間性・コントロール・スピード時速160㎞・キレ・変化球・運」を。さらに、この8つの条件を身に付けるための具体的努力を8つずつ書きました。

例えば、「メンタル」をつくるためには「波をつくらない・一喜一憂しない」など。人間性を高めるための努力は「計画性・継続力・思いやり」など。運を味方につけるための努力としては「あいさつ・ゴミ拾い・道具を大切に使う」などです。高校生の大谷選手は、これを継続的に実践したのです。

最近のインタビューで打撃好調の秘訣を聞かれると、「毎日同じことをやって、同じリズムで入ることを大事にしています」と答えていました。

普通の子供は、気分や怠惰な気持ちに引っ張られ、波のある生活をしがちです。しかし、非凡なことを成し遂げる人は、実は規則正しい生活のなかで、高い自己管理能力と、目標達成力をコツコツと身に付けた人なのです。

まずは、時間を守ることから

先月、大川隆法総裁が幼少期の子供たちとパパママに向けて「きそく正しく生きよう」という法話をされましたが、子供時代からの生活習慣が、大人になってからの生き方や、仕事の成功、不成功につながるというお話でした。

寓話「ウサギとカメ」のウサギのように、自分には能力があると油断して、日々の小さな努力の積み重ねをバカにするタイプは大成しません。一夜漬けでいい点を取れても、本物の実力は身に付かないのです。「アリとキリギリス」のキリギリスは、将来のことを考えて今努力するという目標管理ができないタイプ。そして、「3びきのこぶた」の上の兄たちは、よく考えて将来起こるかもしれないことに備える、ということができないタイプです。

子供たちには、カメやアリや、いちばん下のこぶたの生き方を身に付けさせたいですね。そのための第一歩は、まず、毎日時間通りに行動する習慣を身に付けることです。早寝早起きをし、遅刻せずに登園・登校する。工作や宿題なども、時計を見ながら時間内に終わらせる努力をする。勉強は計画的に行い、立てた計画は実施する。これが、長い目で見て大成する人物になるための基本の習慣です。規則正しい生活習慣は一生の財産だと思って、親子で一緒に身に付けていきましょう。

(「Are You Happy?」2021年9月号)

印刷する

奥田敬子 

早稲田大学第一文学部哲学科卒業。現在、幼児教室エンゼルプランVで1~6歳の幼児を指導。毎クラス15分間の親向け「天使をはぐくむ子育て教室」が好評。一男一女の母。

 

連載