
幸福の科学・大川隆法総裁の書籍と論考から、介護に携わる人に向けた言葉を紹介します。
不自由な体に本人も苦しんでいる
年配の人を介護(かいご)している人は、その人から、
「足が動かない。体が寝たきりになる」
「ガンで苦しい。痛い」
「頭がぼけて、思いが伝えられない」
「わしの頭は正常なのに、周囲の人たちがわしを気違(きち)がい扱(あつか)いする」など、
いろいろ言われることでしょう。
そのような不自由な思いを、晩年は、みな、経験します。
しかし、あの世へ還かえったときには、蝉(せみ)が羽化(うか)するように、「うわあ、なんて身軽な感じなのだろう。なんて幸福なのだろう」というような気持ちを味わえるのですね。
天国に行く人は、死んでから幸福感が出ます。
地獄(じごく)に行く人は違ちがいますが、天国に行く人は幸福感を味わえるのです。
いま認知症であれば、家族に迷惑(めいわく)がかかりますし、本人も苦しいと思います。
本人は心のなかで周りの人にお詫(わ)びをしていると思います。その苦しみの期間中は家族も少し大変かもしれませんが、本人にとっては、来世、あの世に行ったときの幸福感が、そうとう強いものになるでしょう。
『心と体のほんとうの関係。』より

常に優しい笑顔で
周りの人から冷たく扱われれば、その人は、
「自分は駄目な人間なんだ。相手から軽く見られているんだ。誰にも必要とされない人間なんだ」
などと捉えてしまうのです。
したがって、「相手は、私の姿を見て自己確認している」と思って、優しい言葉・優しい笑顔・優しい態度でもって、いつも変わらずに、雨の日も、曇りの日も、風の日も接することが大事です。それから、できるだけ、相手の良いところを見てあげることですね。
(本誌 2010年7月号 女性の幸福論「高齢の方への接し方――介護の現場で」より)
介護は菩薩の原点
「夫の両親の面倒を見ている」ということは、あなたにとっては大変なことですけれども、実は、「夫に対する愛」でもあります。また、これは、あなたの子供たちから見れば、「『母として、あるいは妻として、あるいは娘として、やるべき仕事は何であるか』ということを見せている」ということでもあります。
そういう意味で、非常によい「子供への教育」にもなるのです。
したがって、「これは尊とうとい尊い仕事である」ということです。(中略)
介護という行為が大変であることは分かっていますが、どうか、「介護は菩薩(ぼさつ)の原点である」ということを忘れないでいただきたいと思います。
(本誌 2004年6月号 女性の幸福論「介護は菩薩の原点なのです」より)
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