
国民の約5人に1人が75歳以上となり、「超高齢社会」が本格化した今、「介護」「看取り」は、もはや誰にとっても身近な問題になりつつあります。
手続きや世話に伴う現実的負担はもちろんですが、それ以上につらいのは精神面の負担です。
「介護中、優しくできない自分が嫌だ」「衰えていく姿を見るのがつらい」「やがて来る別れのときを、どうやって迎えたらいいか分からない」――。
そんな苦しみや不安に襲われたとき、どうすれば心は軽くなるでしょうか。
実はそこには、人間の「生」と「死」をどう捉えるか、という死生観が大きく関わっています。
そこで今回は、「死後も魂は生き続ける」という霊的人生観を持ちながら、介護・看取りに携わっている専門家や、実際に家族を介護し、看取った経験者に、前向きになれる介護・看取りの知恵を聞きました。
きっと、あなたの心を上向かせてくれるヒントに出合えるはず。
知ると心がちょっと軽くなる!介護・看取りQ&A
心がいっぱいいっぱいになりがちな介護の時期。
これから介護という人と、介護真っ最中の人のさまざまなお悩みについて、介護と看取りの専門家に答えていただきました。
介護前
Q 離れて暮らす親が心配。今からできることは?
A 自分にできる範囲で、定期的に親に会いに行ったり、電話で話をしたりする習慣をつくっておくだけで、全然違います。家に行ったときには、親の生活状況を見たり、近所の人に最近の様子を聞いたりして、情報収集をしましょう。電話では…(つづく)
本誌では続きが読めます。
▸INTERVIEW
埼玉県介護支援専門員協会 長谷川佳和
高知厚生病院 院長 山口龍彦
▸私の介護・看取り体験記 体験談
①実母を12年介護・お看取り
②認知症の義母を8年介護 義父を4年介護・お看取り
③義祖父母・義父母・実父の5人を介護・お看取り
▸終末期医療のプロ対談 後悔しない看取りのために
▸介護・看取りで知っておきたい 肉体と魂の真実
▸亡くなる前に伝えておきたい 安らかに旅立つための4つのキーワード
