6人の子供を育てるママでありながら、ファイナンシャル・プランナーとして活躍する
橋本絵美さんに、家計の無駄が出やすいポイントと、見切り方を聞きました。

無駄ランキング1位 知らないうちにお金が逃げている 固定費
「これは絶対に必要」という思い込みを見直そう。
当たり前だと思って払っている固定費には、実は無駄がたくさん潜んでいます。まずは通帳やクレジットカードの明細をすべて出し、下から順に追ってみてください。そして今使っていないサービスを見つけたら解約手続きを。
最初は面倒かもしれませんが、一度の解約作業で痛みを伴わずに毎月の出費を防ぐことができます。
いますぐチェック!
✓通信費
使っていない電話やネット回線、オプションプランをやめる。
✓保険
必要以上にかけていないか、自分に合った保障内容か見直す。
✓年会費
「初年度無料」で入り、払い続けている年会費がないかチェック。
✓サブスク
「まだ使うかも」と惰性で続けているサービスは一度止めてみる。
無駄ランキング2位 聖域化してしまいがち 教育費
今だけを見ず、将来を見据えたライフプランを。
特にママは、「子供にかけるお金はすべて価値あるもの」と考えてしまいがちです。しかし、「みんなやっているから」「今やらないと、できなくなるかも」と、目先だけを見て焦り、習い事や塾通いなどをさせていませんか。大事なのは、将来わが子にどんな教育を受けさせたいかというライフプランをつくり、優先順位をつけることです。
無駄ランキング3位 「投資」のはずが「浪費」になりやすい 被服費&家電 その他
物はお金が姿を変えたもの。お金を残すことを考えよう。
物が溢れている家には、必ず家計に無駄があります。
まずは「必要だから買う」という習慣を身に付けましょう。必要ないものはタダでももらわないこと。管理・処分する手間を考えると無駄になっていることが多いのです。ちなみに私が買った高額商品は食洗機・乾燥機・電動自転車。高くても自分の時間を生み出すものには投資を。
無駄ランキング4位 貯めすぎ&ダブりで無駄になりがち 食費&日用品
リスト化&シンプル化で無駄買いを防ごう。
食品や日用品はリスト化し、なくなったら買うことにしましょう。
そのとき特売だろうが、定価だろうが、値段に関係なく、自分が必要になったときに購入する。こうすると、消耗品の無駄遣いも減り、衝動買いによる出費も抑えられます。
□リスト化する
わが家では、日用品をリスト化して棚に貼り、なくなったら印をつけて買い物に行きます。こうすると、衝動買いや二度買いを防げます。
□ストックはしない
ストックがあると、人はどうしても無駄に使いがちになります。最後までしっかり使い切るためには、ストックはしないほうがベター。
□予算と量を決める
買い物には、予算と量を決めてから行きましょう。目標を設定しておかないと、無駄遣いをしたかどうかを振り返ることもできません。
□日用品の数を減らす
洗剤やシャンプーの種類を絞るなど、日用品の数自体を減らすこともおすすめ。特に専用品や便利グッズはなくても困らないことが多いです。
橋本さんが伝授!賢い買い物をするためのルール
「安いから」ではなく「必要だから」で買うべし!
買うときは管理する手間と時間まで考えるべし!
自分に合わない物はすぐに手放すべし!
自分の時間を生み出すかで判断すべし!
(「Are You Happy?」2022年6月号)
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