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「令和の米騒動」の原因は「減反政策」

買い占めでコメが消えた!

大規模地震への注意を呼びかける「南海トラフ地震臨時情報」が8月初旬に初めて発出されました。その後、広い地域に大雨をもたらした巨大台風10号が重なったこともあり、スーパーの棚からコメが一斉に消えました。買い占めパニックが広がったのです。

自給率100%のはずのコメが自由に買えない事態は、記録的な冷夏が原因とされる平成5年の「米騒動」以来です。

万が一、中国軍の台湾侵攻などの危機が起きたら、日本への食料やエネルギーの輸入が途絶えてしまう可能性もあります。いざというとき、国内で十分な食料は確保できるのか……。不安はぬぐえません。

政府は「新米が出荷されたらコメ不足は解消する」の一点張りでしたが、新米シーズンが始まっても品不足が続き、価格も高止まりしています。生命にかかわる重要なテーマなのに、自民党の総裁選でも争点になりませんでした。

税金で主食の生産を減らす異常な「減反政策」

コメは小麦のように加工する必要もなく粒のまま食べられる優れた穀物です。特に日本のコメは世界でもっとも質が良く、海外からのニーズも高まっています。平時にはコメを輸出し、食料危機の際には国内向けに回すようにすれば、今回のような「米騒動」は起こらないはずです。…(つづく)

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日本農業は有望な未来産業になりうる

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