神様がいる理由Q&A

幸福の科学の信仰の源流の地にある聖地エル・カンターレ生誕館の近藤彰館長に神様についての素朴な疑問に答えていただきました。

Q1 神様がいるなら、なぜ世の中には不幸や理不尽なことが多いのですか?

A. 苦しみや悲しみを乗り越えることで、魂が成長するからです。

私たちが生きているこの世は、「魂修行の場」であるという考え方をとることで、その答えが見えてきます。もし、魂もあの世もなく、死んだらすべて終わりなら、確かに世の中は理不尽なことばかりです。何の罪もない人が災害で犠牲になったり、悪人が成功して、いい思いをしているように見えることもあるでしょう。
しかし、死後の世界があり、天国と地獄もあって、愛の思いで善い行いをした人は天国に行き、悪い思いで悪い行いをした人は地獄に行くならば、神様はとても公平な世界を創られたということになります。生きているときに成功しなかったように見えても、善なる心で生きた人は、幸福な世界に還れるのです。こうした前提に立つと、苦しみや悲しみは砥石のようなもので、それを乗り越えることによって魂が磨かれるのだと分かります。
例えば、子供が公園で転んだとき、あえて助け起こさず、自分で立ち上がるのを見守って、「大丈夫?」と声をかけるような親の心がありますよね。
ドラえもんのように、何でものび太くんの願いを叶えてあげるのがよいかというと、そんなことはありません。自分の力で願いを叶えたり、苦難を乗り越えるからこそ、成長や幸せにつながります。悪人であっても神様にとっては自分の子供ですから、自ら反省することを願っていらっしゃいます。
神様は、親が子を愛するように私たちを見守っていると思うと、不幸や理不尽なことが起きる意味も理解しやすいのではないでしょうか。

Q2 神様は弱い人がすがるためにつくり出したものでは?

A.神様を信じる人は、強い人です。

神様を信じることで救われることは実際にありますから、弱い人がすがっているように見える面もあると思います。
ただ、ここで考えていただきたいのは、誰の手も借りずに、一人で生きてきた人はいないということです。家族をはじめいろいろな人のおかげで生きていますし、食べ物として動植物の命をいただかなければ生きていけません。さらにその奥には、生命を創られた神様がいます。私たちは神様に「生かされている」のです。
生かされていることに感謝できる人は、どんな人でしょうか。それは、世のため人のためにお役に立とうと努力するような、強い人だと思います。

Q3 科学的に証明できないのに、神様はいると言えるのですか?

A.自然の神秘は、神様なしに説明できません。

世界は、科学的に分からないことだらけです。宇宙には未知の空間が広がっていますし、地球上のことでも、深海は探査しきれていませんし、人体にも分からないことが多くあります。また、宇宙は偶然にできたという説もありますが、偶然にしてはあまりにもできすぎています。例えば、太陽と地球の距離が少しでもズレたら、環境が大きく変わり、人間は生きていけません。本当は、奇跡と言える状況なのです。
そこに、神様の存在、神様のご意図を感じることができます。大いなる存在を信じ、謙虚な気持ちで、未知の領域を探究していくことが、本当の科学なのではないでしょうか。

Q4 宗教のせいで争いが起こるので、神様を信じない方がいいのでは?

A.争いの原因は、人間の認識力の不足です。

宗教の違いが争いの種になっている部分は確かにあると思います。ただ、その原因は、神様ではなく、人間の認識力の不足にあると言えるでしょう。例えば、歴史や文化が違うために互いの宗教を理解できなかったり、時代が下るにつれて開祖の教えが正しく伝わっていかなかったり……。
人間の認識力には限界があるということです。
しかし、だからといって神様を信じなくなれば、善悪の基準がなくなってしまいます。人間は間違いを犯しますが、神様の心を探究する姿勢があれば、間違いを修正していくことができるでしょう。また、もし神様を信じないとなれば、人間の尊厳の根拠がなくなってしまいます。人間は神様に創られたからこそ尊い存在です。もし単なる物なのであれば、道具と同じように扱ってもかまわないことになります。
神様を信じたほうが、世界は平和になると言えます。

Q5 そもそも、神様って何ですか?

A.大宇宙を創造した根源なる存在です。

神様は、私たち人間を創り、私たちの住む大宇宙を創られた存在です。民族や国境を超え、時代を超えて、全人類の幸福と魂の向上を願ってくださっている存在でもあります。創造主という言い方もできるでしょう。
神様が創った存在として私たち一人ひとりがいるわけですが、地上に生きた人のなかで神様に近い存在が、神様と呼ばれることもあります。それは、多くの人を幸せにした実績があり、尊敬を受けるような生き方をした人です。そうした方々は創造主ではありませんが、神様として祀られるケースは世界各地にあるでしょう。
ですから、地球上には尊崇すべきいろいろな神様がいるけれども、宇宙を創造された、神々の主と言われる至高神が中心にいらっしゃるということです。この至高神のお名前を、幸福の科学では「エル・カンターレ」であるとお伝えしています。

Q6 神様を信じると幸せになれるのですか?

A.本当は自分が幸せだったことに気がつきます。

もちろん幸せになれます。神様を信じると、自分が本当は幸せだったということが分かるようになるのです。
生きていく上で苦しみや悲しみは必ず経験しますが、最初の質問でもお答えしたように、それは魂を磨くための砥石にしかすぎません。神様は私たち一人ひとりを愛していて、私たちは、その愛にさまざまな場面で気づくことができます。
ですから、「人生の出来事すべてに神様からの愛があるとしたら、神様は自分に、何を学び取れとおっしゃっているのだろう」と考えてみてほしいのです。そうやって自分の身に起きたことをもう一度見つめ直してみると、自分がいかに神様に愛されていたかを感じることができるはずです。
不幸感覚の根本には、「愛されていない」という気持ちがあると思います。自分が神様から愛されていたことが分かると、遠いところに幸せがあるのではなく、自分の中に幸せがあったことに気づくことができるのです。

Story 幸福の科学の根本経典『仏説・正心法語』による奇跡
「この女の子は、仏陀の娘だ!」

西アフリカに位置するナイジェリアの大学生ルースさん(女性・25歳)は、今年7月、幸福の科学の信者である友人に誘われて、同国にある幸福の科学の支部を訪れました。ルースさんはキリスト教徒でしたが、幸福の科学の根本経典である『仏説・正心法語』(英語版は『The True WordsSpoken By Buddha』。以下、TWSB)の功徳を聞いて、どうしても拝受したくなり、後日改めて入会する約束をして、その日はTWSBを拝受して帰宅しました。
翌日、大学から家に帰るバスに乗っていたとき、事件が起こりました。銃を持った男たちがバスを取り囲み、車内に乗り込んできたのです。
「金と携帯、貴重品を全部出せ!」
10人ほどいたバスの乗客が財布などを膝の上に出すと、男たちは一人ひとり脅しながらそれらを奪っていきます。ルースさんも財布と携帯を膝に置き、なんとか心を落ち着かせようと、拝受したばかりのTWSBを出して黙読していました。
いよいよルースさんの前にも男の一人が来ましたが、その男はTWSBを取り上げると、パラパラと読んで、訛りのある英語で仲間にこう伝えました。
「この女の子は、仏陀の娘だ!」
男はTWSBをルースさんに返し、何も奪わずに去っていったのです。
ルースさんはこう振り返ります。
「神様にすごく感謝しました。その場所は、略奪や多額の身代金を要求される誘拐がよく起きているところだったのです。私にそれが起きなかったこと、そして、誰も撃たれなかったことに感謝しました」
TWSBが自分を救ってくれたと感じたルースさんは、この出来事をすぐにシルベスター支部長に伝え、後日、約束どおり幸福の科学に入会。信者になりました。
「友人から、幸福の科学の教えは、世界と自分自身の人生を変えるパワフルなものだと聞いていたので、TWSBを読んだらどんな自分になるんだろうと思って拝受しました。この教えの唯一無二の内容とパワーについて、もっと知りたいです。TWSBは、窃盗団から私を守るために与えられた神の恩寵だったのではないかと思います。神様は最も偉大であることを、ただただ信じています」

Message 神様を信じると本当の世界が見えてきます。

どんなに頭がいい人であっても、どんなに地位が高い人であったとしても、神様から見れば小さな小さな存在です。しかし、神様という、大いなる存在に対して謙虚な気持ちを持つことで、自分の中に神様と同じ性質が宿っていることや、自分には無限の可能性があることが分かってきます。
神様に一歩でも近づけるよう努力すれば、理想の自分に生まれ変わることもできます。未知なるものに心を開いて探究すれば、神様の創られたこの世界の美しさを知ることもできます。神様を信じたほうが、本当の自分、本当の世界が見えてくるのです。

(「Are You Happy?」2020年11月号)

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