苦しみのなかでつかんだ仏の袈裟衣

母親の自殺、自殺未遂、精神病院への入退院……
うつ病で入退院を繰り返してきた小池俊也さんが、幸福の科学に出い、人の幸せを願って活動できるようになるまでを追いました。

母親のことが怖い……

小池さんは、大分県中津市で、両親と2歳上の姉という家庭で育ちました。しかし、母親は物心ついたときには統合失調症で入退院を繰り返しており、薬が効いていると「優しいお母さん」なのに、薬が切れると誰彼かまわず罵ったり暴れたりするなど、別人のように変わってしまう人でした。

「お母さん、やめて!」

小池さんが5歳のとき、暴れる母親の手をつかんで押さえ込むと、母親の手の骨が折れてしまいました。
 
「自分が折ったということを覚えているんです。ショックでしたし、母のことが怖かった。よそのお母さんは優しくて、運動会のお弁当をつくったりしてくれるのに、うちだけ違うのが嫌でした」

そんな不満もあって、友達や女の子をいじめていたといいます。

「自分の心が止まっているというか、人の気持ちが分からない子供でした。人が嫌がることや苦しみが分からなかった。中学時代は吹奏楽部に夢中になって、真面目に取り組んでいましたが、遅刻してきた女の子に理由も聞かずタクトを叩きつけたりしていたので、大きくなってからも人の気持ちが分かっていなかったと思います」

つづく

本誌では上記の続きと、下記の記事をお読みいただけます
◇母親の自殺、そして父親の死
◇成功を目指していたある日 突然、飛び降りたい衝動が
◇カウンセリングで母親への感情があふれ出す

◇離婚して現実逃避。 自分で運転したのに記憶がない
◇再び首を吊ろうとして……
◇50巻DVDを拝聴して訪れた変化
◇「苦しんでいる人を救いたい」

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