現代人の心のあり方を問う新たなヒーロームービー「呪い返し師-塩子誕生」が、ついに全国224館で公開されました。公開初日となる10月7日には都内劇場で初日舞台挨拶が行われ、主演の希島凛さん、共演の福永紗也さん、鈴木まりやさん、吉田宗洋さん、土平ドンペイさん、赤羽博監督、そして大田薫総合プロデューサーが登壇しました。
満員御礼で迎えた本舞台挨拶。本作で映画初主演を飾った呪い返し師・賀茂野塩子役の希島さんは、「塩子は現代に仏陀の教えを伝えて、聖なるものを守りたいという使命感で戦っています。また、一人で戦っているが故の聖なる孤独も感じています。そんな塩子の心の深さと器の大きさを表現できるように役作りをしていきました」と細部にわたるこだわりを報告しました。
オカルト研究会改め、呪い返し研究会所属の女子高生・五十嵐奈々子役の福永さんは、役柄同様に現役の女子高生。それだけに「生霊(いきりょう)を描いたシーンは私自身が高校1年生なのでリアルに感じました」と身近なストーリーに納得。アナウンサー・上条さくら役の鈴木さんは、アナウンサー役初挑戦。「本物のアナウンサーの方に滑舌や息継ぎなどを教えてもらったりして、髪の毛も普段のピンク色から正統派の色にしてみました」と報告しました。
天道グループの御曹司・天道翼役の吉田さんは、ヴィランな役柄ゆえに「改めまして……申し訳ございません!」と平謝りで笑わせつつ「見た目はジェームズ・ボンドだけれどカッコいいのは上っ面だけ。中身は地団太を踏むような子供です。それを意識した結果がスクリーンに現れています!」とアピール。
詐欺グループのリーダー・ナガサキ役の土平さんは「お年寄りを騙してお金を取るなんて……最低な人間!」と役柄を紹介し「皆さんから『こんなヤツ成敗されればいい!』と思ってもらえるような芝居を心掛けました」と悪に徹したといいます。
そんな土平さんについて福永さんは「台本ではナガサキのセリフは標準語なのに、現場では関西弁が聞こえてきた。その理由を土平さんにお尋ねしたら『関西弁の方がナガサキっぽいと思って』と。勉強になりました!」と感動。希島さんも「塩子がナガサキと対峙するシーンで塩子が登場するまでの芝居は、ドンペイさんのアドリブです。ドンペイさんはユーモラスな芝居をされる方で魅力的。空き時間の会話も面白くて、現場を盛り上げてくださいました。ナガサキとドンペイさんの性格は真逆!」と人柄に感激すると、当の土平は「そんな褒めても何もでえへんでえ!」と照れ隠しのツッコミで笑いを取ります。
そんな土平さん絶賛の横で吉田さんは「最後の天狗神社のシーンでは天道が騙した女性たちが集結します。撮影時は凄く寒かったので暖を取っている女性たちに僕が『寒くないですか?』と声をかけたら、冷たく『……ハイ』と言われた。イメージ回復できたのかなあ?」とションボリ。すると希島さんは「天狗神社のシーンでは吉田さんの熱演で、吉田さんの顔と天狗の顔がダブって見えました!」と吉田さんの役柄へのなりきりぶりに目を丸くして、吉田さんを「鬼の形相ならぬ天狗の形相!?」とビックリさせていました。
大田総合プロデューサーは本作のテーマを「呪い」にした狙いについて、「現代はネット社会を中心に呪いが蔓延する怖い時代。書き込みで人の心を傷つけることもある。呪いはすべての人が影響を受けている。呪いは自己中心的な想いが高じて相手を苦しめたり、呪っている自分も病んだりする。そのような呪いが現代社会に確実にあるということを表現したかった」と解説。メガホンを取った赤羽監督はニューヒロイン・塩子について「壊れかけている今の日本を良き日本にするために、ゆがみを正したかった。悪い人たちをやっつける塩子が子供たちの憧れるヒーローになれば」と期待を語りました。
最後に主演の希島さんは「呪いというものを他人事ではなく身近に感じてもらい、どのような想いが間違っていて呪いに繋がるのか、心を見つめるきっかけになれば嬉しいです。何度も劇場に足を運んでいただき、心の法則をマスターしていただいて、鏡の心で呪いを払い、返す塩子のような分身が世の中にたくさん誕生したら世界は美しく明るくなるはずです」と呪いなき世界平和を祈願。赤羽監督も、「日々感謝、そして日々反省すること。そのような習慣でいれば、生霊も悪霊も悪魔も取り憑かなくなります。それさえやっていれば、皆さん真っ直ぐに生きていけるはずです。この映画を見て、そのことを心の中に染み込ませてください」と期待を込めました。
会場はキャストたちの仲の良さがうかがえるトークに終始和やかな雰囲気となり、映画の公開に相応しい明るい舞台挨拶となりました。
『呪い返し師―塩子誕生』
製作総指揮・原作/大川隆法
企画/大川紫央
希島凛 福永紗也 鈴木まりや 吉田宗洋 土平ドンペイ モロ師岡 長谷川稀世 立木文彦(声の出演) 目黒祐樹
監督/赤羽博 脚本/大川咲也加 製作/幸福の科学出版 製作協力/ARI Production ニュースター・プロダクション
制作プロダクション/ジャンゴフィルム 配給/日活 配給協力/東京テアトル ©2022 IRH Press
【STORY】都内・賀茂野女子高校、夜7時7分。オカルト研究会の部員たちが「呪い返し師」を呼び出す儀式を行っていた。不気味な現象に度々襲われる部員・奈々子を救うためだった。清めの塩で円陣と五芒星を描き、願いを記した封書を焚き上げる──と、突風と共に袴姿の女性が……。それが呪い返し師・塩子だった。彼女は奈々子を呪っていた生霊の正体を看破し、たちまち呪いを払う。以後、奈々子たちは呪いに苦しむ人の話を聞きつけては、塩子に呪い返しを頼んでゆく。世に、呪いが関わる事件がこれほど多かったとは。老人から金をだまし取る男、家庭内で暴力を振るう会社員、霊的なものを否定し「留年」を盾に議論を封殺する大学教授……。塩子への依頼は次々と舞い込む。そしてついには誰もが知る天道グループの御曹司の知られざる醜聞を知ることに。果たして塩子たちは強敵との対決で何を見るのか──。