「4人に1人が本気で自殺を考えたことがある」。
こんなデータ(日本財団)が報告されるほど、現代の私たちにとって自殺は身近な問題です。コロナ禍が始まった2020年には、10年ほど減少を続けていた自殺者数が増加に転じました(警察庁)。相次ぐ値上げなど、経済の見通しが厳しい今、さらに自殺者が増加する可能性もあります。
そこで今回は、「死にたい」と思っている人とその周りで支える人に知ってほしい、自殺を防ぐための知識や知恵をお届けします。
遺族に聞く自殺を考えている人との接し方
家族を自殺で亡くしてしまった遺族のみなさんに、自殺防止のために周りの人ができることを聞きました。
励ますよりも、話を聞くこと。医療機関も上手に使うべきだった
亡くなる直前まで妻は統合失調症で病院に入院していました。本人は退院を望んでいなかったのですが、私の方が退院を勧めたのです。自宅に戻ってしばらくして、事件は起きてしまいました。今振り返ると、退院後もおかしな行動が続いていたので、退院させるべきではなかったですし、もっと様子を観察しておけばよかったと思います。自分で何とかしようとするのではなく、医療機関のサポートも必要だったと後から身に沁みました。
また、妻がつらそうにしていたとき、私はいつも「頑張れ頑張れ」と励ましていました。しかし、精神的な病の場合は、励ますのではなく、本人の話をしっかり聞くことが大事だと妻の死後に知ったのです。接し方やどんな治療があるのかについて、もっと知っておくべきだったと感じています。(妻を亡くした男性・東京都・60代)
本誌では上記の続きと、下記の記事をお読みいただけます
▶ 臨床心理士に聞きました もしも「死にたい」と打ち明けられたら?
▶【体験談】うつ、大量服薬による自殺未遂から立ち直るまで
▶ 自殺した人が死後に行く世界とは
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幸福の科学の自殺防止の取り組み
幸福の科学では自殺者が年間3万人を超えていた2003年から「自殺を減らそうキャンペーン」を行っています。2020年5月には、「自殺防止相談窓口」も開設しました。大川隆法総裁の説く仏法真理に基づいた霊的知識から命の大切さを訴えています。
幸福の科学 自殺防止相談窓口
☎ 03-5573-7707(火~土(祝日含む)/10:00~18:00)
withyou-hs@happy-science.org
HP https://withyou-hs.net/