コロナ不況が予見される今、どんな環境でもサバイバルできる有用な人材になるには、どんな努力が必要なのでしょうか。今回は、「上司のニーズ」を徹底研究し、信頼され、仕事を任せてもらえる部下になる秘訣を探りました。
上司のホンネ教えます!信頼できる部下、できない部下
大手企業の第一線で活躍中の3人に、信頼できる部下、できない部下の特徴を聞きました。
Aさん:コンサルタント会社社長(40代・男性)
Bさん:外資系企業イベントマネージャー(50代・女性)
Cさん:大手銀行経理部長(40代・男性)
信頼できる部下の第一条件は「誠実さ」
「信頼できる部下の条件は?」この問いに、数々の部下を見てきた3人はまったく同じ答えを口にしました。それは、「素直で誠実なこと」。
「嘘をつくとかごまかすというのは、スキルがいくらあっても、信頼がなくなるんです。上司は自分が現場に行かなければ真実が分からないということになるわけですから、時間も奪われる」
こう語るのは、若くしてコンサルタント会社の社長となったAさん。
「だいたい20個くらいのプロジェクトが並行して動いていて、それ全部、私が契約上の責任者になっているわけですから、何かあったら私の責任です。
その部下にとっては、ちょっとしたごまかしなんでしょうけど、コンサルティングの場合、嘘をつくと、お客様の信頼を失ってしまうし、場合によっては損害賠償。一歩間違えば会社が潰れるわけです。だから、嘘をつく、ごまかすというのが”困ったちゃん”ナンバーワンですね」
Aさんが初めて持った部下も、まさにこの「嘘つきタイプ」だったといいます。
「システムの納期が迫っているのに、『大丈夫ですよ、今日までにやりますから』と言って、やったフリをするんです。僕はもともとシステムエンジニアだったので、自分でもプログラムを組めるんですが、僕には分からないだろうと彼は思ったんでしょうね。持ってきたのは一瞬システムが動くように見せかけたハリボテで(笑)。
『全然動かへんやんか、これ!』と叱ったら、チッって舌打ちしたんです。しかも、『細か! そこまで要る?』『なんでお前の言うことそこまで聞かなあかんの?』と逆ギレ。おまけに、『合コンに行くので』と帰ろうとするので、『いいからやれ!』と𠮟りつけて、何とかやらせました。当時は本当に大変な日々でした」
外資系企業で、人材育成などを担ってきたBさんは、部下が成長するかどうかのポイントも「誠実さ」だと語ります。
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▶ 先読みができる部下は重宝される
▶ 自分の間違いを素直に認められるか
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