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AI乳母、アバター技術……科学技術の進歩のなかで見失ってはいけないもの〔釈量子のキッチン政経塾〕

AI乳母が誕生?

まるでSF映画? そんな科学技術がどんどん現実になろうとしています。

中国蘇州医用生体工学研究所の研究者が昨年12月、中国国内の学術誌に「AIナニー(乳母)」の研究開発を発表しました。人間の胚(妊娠8週目未満の胎児)を人工子宮で育てて、栄養や二酸化炭素などを自動で調整したりモニタリングしたりする、人工知能システムの開発です。「女性の子宮よりも安全かつ効率的に成長できる」という開発者のセリフは、無神論国家らしい発想で、正直ゾッとします。

身体、脳の制約から解放された未来社会?

しかし日本でも、ちょっと待てよと思うような計画が進んでいます。それが政府の大型研究プロジェクト「ムーンショット事業」です。第一目標は「2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現する」というものです。

たとえば「アバター」です。ジェームズ・キャメロン監督のSF映画が大ヒットしましたが、映画ではカプセルのような睡眠機にいながら、自分の分身を自在に動かしていました。日本政府も、一人ひとりが好きなアバターを何台も操作できる社会を目指しています。

続きは本誌でお読みいただけます
▶ 千年経ってもAIが届かない世界がある
▶ 「魂修行の場」としての地球を護る

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